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自閉スペクトラム症の特徴とは?子どもに見られるサインと相談先も解説

自閉スペクトラム症の特徴とは?子どもに見られるサインと相談先も解説
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言葉の発達がゆっくりな気がする

やり取りがどこかぎこちない

言葉の発達がゆっくりだったり、友だちとのやり取りにぎこちなさを感じたりする子どもの様子に「もしかして自閉スペクトラム症かもしれない」という不安を、誰にも相談できず抱え続けている方もいるかもしれません。保育園の先生から遠回しに指摘されたり、逆に誰にも何も言われないまま、自分だけがモヤモヤを抱えてしまったりすることもあるのではないでしょうか。

この記事では、自閉スペクトラム症の主な特徴や日常生活のなかで現れるサイン、気になるときの相談先について解説します。「診断を受けるべきか、様子を見るべきかわからない」と悩んでいる方は、ぜひお読みください。

目次

自閉スペクトラム症とは?

自閉スペクトラム症とは、対人関係やコミュニケーション面での困難、また特定の物や行動への強いこだわりといった特性がみられる発達障害です。多くの場合、言葉や友だち関係が育っていく3歳前後から、周囲との違いとして気づかれやすくなります。

特性の強さや組み合わせは一人ひとり異なるため、同じ自閉スペクトラム症でも子どもによって様子はさまざまです。

ライターMizuki

「スペクトラム」とは、特性の程度や現れ方に明確な境目がなく、虹のように連続していることを表します。

自閉スペクトラム症の原因

「自分の育児が悪かったのかもしれない」「愛情不足が関係しているのでは」と心配になる保護者の方もいるかもしれませんが、自閉スペクトラム症は保護者の育て方が原因ではありません。

実は、自閉スペクトラム症の原因は、現在もはっきりとは解明されていないのです。遺伝や両親の年齢、出生時の低体重、多胎児、妊娠中の母体感染症など、さまざまな要因が複雑に関わっていると考えられていますが、「これが原因」と一つに特定できるものではありません。

▼自閉スペクトラム症の診断の流れなどについてはこちらの記事をお読みください

自閉スペクトラム症の主な特徴

自閉スペクトラム症は、言葉の遅れやこだわり、集団生活への加わりにくさなど、日常のさまざまな場面で特徴が現れる場合があります。ここでは、自閉スペクトラム症の主な特徴を、場面ごとにご紹介します。

言葉・コミュニケーション

  • 言葉の発達がゆっくりで、単語や会話がなかなか増えない
  • 相手と視線が合いにくい、または合ってもすぐそらしてしまう
  • 聞かれたことをそのまま繰り返す「オウム返し」がみられる
  • 身振りや表情で気持ちを伝える場面が少ない
  • 自分の好きな話を一方的に続け、会話のキャッチボールが難しい

上記のような特徴は、家庭よりも保育園でのお友だちとのやり取りの中で気づかれる場合が多くあります。ただし、自閉スペクトラム症であっても、年齢が上がるにつれて言葉が増え、少しずつやり取りができるようになるケースもあります。

こだわりの強さ

  • 特定の遊びや物への関心が非常に強く、切り替えが難しい
  • いつもと違う順番や道順に強い不安を示す
  • 同じ質問や行動を繰り返す
  • 予定の変更に癇癪(かんしゃく)を起こしやすい

こだわりは、子ども自身にとって気持ちを落ち着かせるための大切な手段であることも多いです。無理にやめさせようとするより、見通しを事前に伝えると、不安がやわらぐ場合もあります。

集団生活での様子

  • 園での集まりや集団遊びに加わりにくい
  • 順番を待つ、ルールを共有するといったやり取りが苦手
  • 一人遊びを好み、友だちとの関わりが少ない
  • 周囲の子どもの動きに気づきにくく、行動が一歩遅れる

集団生活での様子は、園の先生から指摘を受けて初めて気づく保護者の方も多いポイントといえます。家庭では安心できる分、園で見せる姿とは大きなギャップが生まれやすいのです。

感覚の敏感さ・鈍さ

  • 特定の音や光を極端に嫌がる
  • 服のタグや靴下の縫い目など、肌触りに強いこだわりがある
  • 逆に痛みや暑さ・寒さに気づきにくい

感覚の感じ方は本人にしかわからない部分が大きく、わがままと誤解されてしまう場合もあります。苦手な刺激をできるだけ避けられるよう、環境を工夫してあげることも一つの方法です。

どれか当てはまったからといって自閉スペクトラム症とは限らない

前述した特徴は、あくまで代表的な例です。「自閉スペクトラム症=すべてが当てはまる」のでも「どれかひとつが当てはまる=自閉スペクトラム症」でもありません。

言葉の発達のスピードには個人差があり、こだわりの強さや癇癪も、性格や年齢による部分が大きく関係しています。また自閉スペクトラム症ではなく、注意欠如・多動症(ADHD)など、別の発達障害の特性が重なってみられることも珍しくありません。

診断がつくかどうかのはっきりした境目はなく、特性はあっても生活に大きな支障がなければ診断されない、いわゆる「グレーゾーン」の状態にある子どもも多くいます。成長とともに特性の現れ方が変化していくケースもあり、いまの困りごとが将来も同じ形で続くとは限りません。

大切なのは「診断名がつくかどうか」よりも、いま子ども自身がどんなことに困っているかを見ていく姿勢です。園での集団行動がつらそうにしていないか、家庭での癇癪が本人にとっても苦痛ではないか。そうした視点で日々の様子をみていくと、次に取るべき行動が見えやすくなってきます。

気になるときの相談先と伝え方のポイント

子どもの様子について気になっている場合、一人で抱え込まず専門機関に相談すると、関わり方のヒントが見つかることがあります。

▼主な相談先

  • 自治体の発達相談窓口・保健センター
  • 保育園の担任や発達支援担当の先生
  • 小児科・児童精神科などの医療機関
  • 児童発達支援センター

相談の際は、いつ・どんな場面で・どんな行動が気になったのかを、できるだけ具体的にメモしておくと伝えやすくなります。「集団遊びで一人になっていることが多い」「予定変更のたびに大きな声で泣く」など、日常の一場面を書き留めておくだけでも十分です。

相談は「診断を受けるための場」ではなく「子どもの困りごとを一緒に整理する場」と捉えると、少し気持ちが楽になるかもしれません。

自閉スペクトラム症の特徴を知って子どもの困りごとに寄り添う一歩を

自閉スペクトラム症の特徴は、言葉の遅れやコミュニケーション、こだわり、集団生活の難しさなど多岐にわたり、現れ方には大きな個人差があります。大切なのは、診断名を急いで確定させることではなく、子ども自身がいま何に困っていて、どんな関わり方が合っているのかを見つけていくことです。

モヤモヤした気持ちを一人で抱え込まず、保育園の先生や自治体の相談窓口、医療機関など、頼れる場所に少しずつ相談してみてください。

ファミケアちゃん

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この記事を書いた人

日本心理学会認定心理士、サービス介助士。「自分らしさを忘れない」をコンセプトに、自閉スペクトラム症の娘との暮らしをゆるりと楽しむママです。フリーライターとして臨床心理・介護・児童福祉・療育関連のコンテンツ制作および書籍編集などに携わりながら、児童福祉施設へも訪問しています。

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