医療的ケア児のベビーカー選びに困っているご家族は多いと思います。筆者もその1人でした。
バギーを作るには早いし、それまではベビーカーで過ごしたい。
子ども用品店や百貨店などで売っているベビーカーだと、荷台が小さくて人工呼吸器や酸素ボンベは乗せられない…
そこで今回は、0歳6ヶ月から1歳3ヶ月の今でも使用している、人工呼吸器を使用している息子を育てる筆者が選んだベビーカーとその選び方、そのベビーカーを選んだポイントをご紹介します。
息子について
年齢:1歳3ヶ月
ベビーカー使用初め:0歳6ヶ月
病名:先天性ミオパチー
必要な医療的ケア:人工呼吸器、吸引、経管栄養(ED)
0歳の頃から使用していたベビーカーはコレ!
0歳の頃から使用していたベビーカーは、海外製であるベビージョガーのシティセレクトです。2023年11月現在、日本では公式サイトからは購入ができず、我が家はYahooショッピングの公式サイトから購入しました。
後ほど詳しいポイントを書きますが、海外製らしい大きく重たいベビーカーで、どっしりとしています。ものによってはバギーよりも大きく、重たい人工呼吸器を乗せても安定して移動することができます。
チャイルドシートのマキシコシ(MAXI・COSI)に対応している
チャイルドシートのマキシコシに対応しているため、車移動の乗り降りが便利でした。
ベビーカーにマキシコシを付けて運んで、息子が乗ったまま車のベビーシートに移動させることができます。
サイズアウトしてしまい、マキシコシは使用していませんが、生後11ヶ月頃まではマキシコシを使えていました。今は、ベビージョガーのシティセレクトのシートを使用しています。
医療的ケア児のベビーカーの選び方
我が家でのベビーカー選びを参考に、医療的ケア児が使いやすいベビーカーの選び方の手順をご紹介します。
息子が生まれるまで息子に障がいがあると知らなかったため、事前に購入していたベビーカーがありました。それも海外製でしたが、荷台の耐荷重が5kgで、人工呼吸器やその他荷物を入れて運ぶには物足りなさを感じ、返品しました。
そこから半年後の退院するまでに、とにかくインターネットや百貨店、子ども用品店などでリサーチ。
しかし店舗では耐荷重5kg以上のものは見つからず、諦めていた頃に、インターネットでベビージョガーのシティセレクトを見つけました。
人工呼吸器を乗せる必要があるベビーカー。気にしたいポイントもたくさんありますし、確認しておかないといざ届いて使えない…!ということも。チェックポイントを決めて、満たしているかを確認しました。
ポイントが確認できて問題なさそうだったので、インターネットで購入しました。だいたい購入してから2〜3日くらいで届きました。
ベビーカーを選んだときのポイント
実際にどのようなポイントに気をつけて選んだのかを紹介します。
①荷台の耐荷重が7kg以上
少し前の部分でも触れましたが、人工呼吸器とその他荷物を荷台に乗せて移動する生活をするため、耐荷重をポイントに選びました。いろいろとベビーカーを探してみてサイズ感が大きいものが多い海外製のものでも、耐荷重5kgまでのブランドが多かったです。そんな中、ネットで見つけたベビージョガーのシティセレクトの荷台の耐荷重は7kg。見つけたとき「これだ!」となりました。
②人工呼吸器など重い荷物を運ぶので車輪は大きめ
人工呼吸器やその他荷物を運ぶため、安定した走行ができるように車輪が大きめのものを探していました。ベビージョガーのシティセレクトは他のブランドと比べてもとくに大きくがっしりとしているため、これなら荷台だけでなく、手元に荷物をひっかけて移動しても安定感があると思い、選びました。
③見た目がかっこよくテンションが上がる
見た目のかっこよさも、私達夫婦には大切なポイントでした。息子が生まれる前までに選んで購入していたベビーカーも見た目が気に入っていたこともあり、息子の障がいを理由にそこを譲ることはできませんでした。
ベビージョガーのシティセレクトは全体が黒で無駄な装飾がなく、見た目がかっこいいです。
今も毎日のように使用していますが、息子の障がいを理由に見た目の良さも諦めなくてよかったなと思っています。
選んだベビーカーのBADポイント
実際にベビーカーを購入した後に使ってみて、もう少しここがよくなるとよかったなと感じているポイントもお伝えします。
1. 本体13kg以上で重たい
上述した通り、大きくがっしりとしており、本体の重さが13kg以上あります。女性の力だと持ち運ぶことが一苦労です。
我が家の場合、車の荷台に乗せる時以外は持ち上げることがないので、筆者はいまはそこまで大きく困ってはいません。
2. 車によっては車のトランクに入りづらい大きさ
障がいのある息子の育児を機に車を購入しましたが、納車されるまではお義母さんの車を借りていました。
しかし、トランクがあまり広くない車だったので、大きいベビージョガーのシティセレクトを入れるのには一苦労。ベビーカーの他にも荷物がある場合、パズルをはめるかのように荷物を詰めなければいけませんでした。
今ではトランクが広い車が納車され使用しているので解決しましたが、それまではベビーカーをトランクに入れることがストレスにもなっていました。
③折りたたむとき乗る部分を取り外さないといけない
ベビーカーによっては簡単に折り畳めるものがありますが、ベビージョガーのシティセレクトは息子が乗るシートを取り外さないと折りたたむことができません。分解するような仕組みになっています。
人工呼吸器があるのでお出かけ中は基本的にベビーカーから降りることがなく、折りたたむ場面がありませんが、車のトランクに入れる時に少し面倒だったり、逆に組み立てるときに一手間あったりと少し不便に感じる時があります。
普段のベビーカーの使い方や荷物の置き方・掛け方
荷物をベビーカーの使い方や、置く方法、掛ける方法の一例をご紹介します。
荷台の布部分が沈まないように板を置く
ベビージョガーのシティセレクトは荷台の素材が布です。重い人工呼吸器をそのまま乗せると沈んでしまい、布部分が地面についてしまいます。そのため、沈まないように板を荷台に乗せ、その上に人工呼吸器や荷物を置くようにしています。そうすることで荷台の布が地面につくことはなくなります。
ちなみに板はホームセンターで購入しました。あらかじめ荷台の大きさを測っておき、それに合わせてホームセンターでカットしてもらい購入しました。
荷台に乗せているもの
- 人工呼吸器
- 持続吸引器
- その他荷物を入れたバッグ(オムツ、着替え、注入セット、アンビュー、テスト肺、救急セットなど)
まず奥に人工呼吸器と持続吸引器を置き、手前にその他荷物が入ったバッグを置いています。
手元に引っ掛けているもの
手元に引っ掛けられるように、フックを購入し4つ装着しています。そこに以下のものを引っ掛けています。
- 注入ボトル
- 使用した吸引器
- 買い物したときの荷物
本体が重たく、荷台にも人工呼吸器など重い荷物を乗せているので、手元に荷物を引っ掛けてもひっくり返ったことは今まで一度もありません。
せっかくのベビーカーだからこだわりたい!
息子の障がいがわかってから購入し直したベビーカー。最初は荷台の耐荷重が足りず、なかなか「これだ!」というものに出会えませんでしたが、ネットで見つけたベビージョガーのシティセレクトに今では満足しています。
車輪が大きく安定感があるので、荷台に重い荷物を乗せるのはもちろん、手元に荷物を掛けても問題なく使用できています。
チャイルドシートのマキシコシにも対応しているため、体が小さい間は、車の乗り降りが便利でした。また、見た目も黒色の無駄のないデザインでかっこいいのも購入してよかったポイントです。
ただ、重たく、シート部分を取り外さないと折り畳めないため、持ち上げる場面や折りたたむ場面が多い人には合っていないかもしれません。
人工呼吸器や酸素ボンベが必要な子どもを育てていると耐荷重の部分でベビーカー選びに苦労すると思います。今回紹介したベビージョガーのシティセレクトを選んだポイントを参考に、ご家庭に合ったベビーカーに出会えることを願っています。
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