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経鼻経管栄養を子どもが自己抜去したらどうなる?対処方法や自己抜去する理由、自己抜去を防止する方を紹介

経管栄養を子どもが自己抜去したらどうなる?
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子どもが経鼻経管栄養を自己抜去してしまったけどどうしたらいいの?

挿入していた経鼻経管栄養のチューブを子どもが自己抜去してしまったら焦りますよね。

そこで今回は、経鼻経管栄養の息子を育てるママが子どもがチューブを自己抜去したらどうなるのかや対処法、自己抜去する理由、自己抜去を防ぐ方法を紹介します

\この記事を監修してくれた先生/

医師 おkら先生

おkら先生のプロフィールイラスト

呼吸器専門医、がん薬物療法専門医、総合内科専門医。嚥下機能評価研修会修了、医療型児童発達支援/放課後等デイサービスの嘱託医。仕事大好き、2児の母。長男がダウン症、気管切開をしている医療的ケア児。障害児を育てる環境が優しくなって欲しい。その為に自分に何か出来る事はないかと日々考えています。
X:@oke_et_al,ブログ:じょいく児。

目次

経鼻経管栄養とは

経管栄養とは、チューブを通して直接胃や腸へ栄養剤や水分、薬などを入れる方法です。胃に入れるチューブはNGチューブ(nasogastric tube)とも呼ばれています。

口から食べることや飲み込むことが難しい障がいや疾患のある子どもは、栄養を吸収するために経管栄養を使用することがあります。

経管栄養には種類がありますが、経鼻経管栄養は鼻からチューブを挿入して胃に留置する方法です。

経鼻経管栄養を自己抜去するとどうなる?

経鼻経管栄養を自己抜去してしまった場合は、また挿入し直さなければいけません。

ただし、栄養剤の注入中に経鼻経管栄養を自己抜去すると、チューブの先端が胃でないところに位置してしまい、気管に栄養剤が入り、窒息や重篤な誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります

家族や介護者でも挿入できますが、できない場合は訪問看護師や病院の看護師、医師などに挿入をお願いしましょう。

ファミケアちゃん

経腸経管栄養(EDチューブ)の場合は家族や介護者では挿入できないので、訪問医や病院の医師に処置を頼む必要があるよ

経鼻経管栄養を自己抜去した時の対処法

自己抜去した時の対処法について紹介します。

注入中に経鼻経管栄養を自己抜去した場合は注入をすぐに停止する

注入中に自己抜去した場合は、少し前に話した通り窒息や誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があるため、すぐに注入を停止します。

注入中ではない場合は、慌てずに挿入するようにしましょう。

医師 おkら先生

注入がすでに入っていた場合、嘔吐を誘発してしまうこともあるので落ち着いて挿入しましょう

経鼻経管栄養を自己抜去したら親が挿入し直すことができる

経鼻経管栄養の場合は、自己抜去しても親が挿入し直すことができます。焦らず、挿入をするようにしましょう。親ができなくても、訪問看護師や病院の医師や看護師も挿入できるので、挿入をお願いすれば問題ありません。

経鼻経管栄養チューブを自己抜去する理由

経鼻経管栄養の自己抜去は多くの家庭で経験します。経鼻経管栄養を子どもが自己抜去する理由はいくつか考えられます。

  • 鼻や喉に違和感を感じる
  • 鼻から出ているチューブを邪魔に感じる
  • 「これはなんだろう?」と気になり引っ張ってしまう など

年齢によっても経鼻経管栄養に対する反応は変わってくると思いますが、違和感があったり邪魔に思ったりすると、自己抜去する可能性が高くなります。

ライター侑里子

まだ年齢的に小さいと特に、邪魔に感じて触ったり、「これはなんだろう?」と不思議に思ってひっぱってしまったりすることが多いです。

経鼻経管栄養の自己抜去を防止する方法

経鼻経管栄養の自己抜去防止のため手にミトンをする

経鼻経管栄養に限った話ではないですが、経管栄養の自己抜去防止には手にミトンをしてチューブを握れないようにする方法があります。

特に注入中は、自己抜去すると窒息や誤嚥性肺炎になる可能性が高いため、ミトンをして経鼻経管栄養の自己抜去防止するのがおすすめです。

拘束して少しかわいそうと思う方もいると思いますが、自己抜去して命に関わることになるよりはよいと考え、ミトンを用意しておくのが安全策です。

▼ミトンの他に使える「抑制筒」について、こちらの記事で紹介しています

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注入中は抜去していないかこまめに確認する

注入中は、経鼻経管栄養を自己抜去しないように、正しい位置までチューブが挿入されているかこまめに確認することも大切です。

特に自己抜去の経験がすでにあったり、チューブを触るしぐさをしていることが多かったりする場合は注意が必要です。

チューブを固定したりタオルで隠したりなどして自己抜去を防ぐ

注入をしていないときでも自己抜去してしまうことはあります。チューブを手が届きにくい位置に固定したり、タオルで隠したり、服の中に通したりなどして、チューブを触れないようにする工夫をするのがおすすめです。

またチューブを固定するシールを取れないように工夫して貼るのもポイント。大きいシール1枚と固定用の細いテープを使用したり、2枚のシールを重ねて貼ったりして、チューブが取れないようにします。

経管栄養のテープが止められている子どもの顔。鼻に細いテープ、頬に大きなテープの2種類が貼られている。
大きいシールと細いテープを使用した固定方法

▼はがれにくい経鼻経管栄養の固定テープの貼り方についての詳細はこちらの記事を読んでみてください

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まとめ

鼻からチューブを挿入して胃に留置する経管栄養である経鼻経管栄養。

経鼻経管栄養のチューブを子どもが自己抜去してしまったら焦ると思いますが、対処法を知っていれば安心です。

まず、注入中の場合はすぐに注入を停止するようにしましょう。注入中に経鼻経管栄養を自己抜去してしまうと、窒息や誤嚥性肺炎になってしまう可能性があるからです。また、経鼻経管栄養は、親が挿入することが可能です。落ち着いて慌てずに、挿入し直すようにしましょう。

経鼻経管栄養を自己抜去するのには理由があります。邪魔だったり、「これはなんだろう?」と気になったりなど、その子どもによって様々です。

経鼻経管栄養の自己抜去を予防できるように、ミトンをしたり、注入中はこまめに確認したり、固定シールの貼り方を工夫したりしておくと、安心ですよ。

医師 おkら先生からのひとこと

はじめての自己抜去に遭遇するとびっくりしてしまう親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、落ち着いて挿入すれば大丈夫です。中にはNGチューブを食事の度に挿入して生活しているご家庭もあります。お子さんによって低血糖になりがちですぐに再挿入しておく、など様々な傾向もあるかと思いますので、主治医と相談しながら家庭に合った自己抜去対策や挿入タイミングのスタイルで生活できると良いですね。

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この記事を書いた人

大学卒業後福祉の仕事に携わり、結婚を機に在宅勤務のライターやSNS運用の仕事をしています。1歳のミオチュブラーミオパチーの息子のママ。夫と息子と平和に楽しく暮らしてます。

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