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小児の訪問リハビリとは?対象者や使い方、料金についてもわかりやすく解説

小児の訪問リハビリとは?対象者や使い方、料金についてもわかりやすく解説
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子どもの身体の機能の低下を防いだり、運動機能を向上したりするための関わりである「リハビリ」。

リハビリは病院で受けるものだと思われがちですが、専門家に訪問してもらい、自宅でリハビリを受けることも可能です。

この記事では実際に訪問リハビリを利用している筆者が、小児の訪問リハビリとは何かや対象となる子ども、訪問リハビリの内容や料金について詳しく解説します。ぜひ、利用を検討する際の参考にしてください。

目次

小児のリハビリとは

リハビリとは身体の機能を維持したり、発達を促進したりすることで、日常生活をよりスムーズに送れるようにする関わりのことを指します。

リハビリの専門職

リハビリは大きく3つの分野に分かれ、それぞれ専門職が対応します。

  • 理学療法士(PT)
    立つ、座る、歩くといった基本動作能力の維持、向上を目的にリハビリを行う職種です。子どもの場合は、発達促進のための運動指導を行ったり、身体の筋肉や骨格の様子を観察して、マッサージやストレッチなどを行います。
  • 作業療法士(OT)
    社会への適応、よりその人らしい日常生活の実現を目指したリハビリを行う職種です。工作やゲームを通して生活に必要な手先の細かい動きの向上を促します。また、発達段階や特性に応じて学習面のサポートや、社会的サポートを行います。
  • 言語聴覚士(ST)
    話す、聞くといった言語能力、食べる・飲み込むといった嚥下機能に困難がある方へのリハビリを行う職種です。コミュニケーションの取り方を支援したり、食事の訓練を行います。

▼言語聴覚士についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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訪問リハビリとは

訪問リハビリは、リハビリの専門職が自宅を訪問し、子どもに適したリハビリを提供するサービスです。

対象者

訪問リハビリの対象となる子どもは、医療的ケア児、重症心身障害児、発達障害児など何らかの障がいや発達の遅れを持つ子どもです。医師により、訪問リハビリの必要性があると判断された場合に利用することができます。

料金

子どもが訪問リハビリを利用する場合には、医療保険を使って利用します。更に、乳幼児医療や小児慢性特定疾患の制度を活用すれば、無料~月数千円程度までの自己負担となります。

小児の訪問リハビリではどんなことをする?

子どもの訪問リハビリでは主に以下のような支援をします。

1.運動機能の向上

おもちゃを使ったりゲームをしながら、運動機能の向上を図ります。
座る、歩くといった大きな動きだけでなく、指先の動きなど、細かい動作も訓練します。

2.身体機能の維持、低下の予防

ストレッチ関節の曲げ伸ばしを行い、筋肉の緊張を和らげたり、関節が固まってしまうのを防ぎます。痰を出しやすくするための呼吸のリハビリも行うこともあります。

3.食べる、飲み込む機能の向上

口周りのマッサージなどの直接訓練だけでなく、飲み込みやすい姿勢や食事用具の選び方、使い方のアドバイスなど環境調整を行います。

4.コミュニケーションの支援

言葉の理解や発音のサポートを行ったり、言葉の発達を促すトレーニングを行います。また、絵カードやジェスチャーなど、コミュニケーション手段の提案も行います。

聴覚障害のある子どもに対しては、発話訓練聞き取りのトレーニングを行うこともあります。

5.福祉用具の調整、アドバイス

自宅で使っている座位保持椅子や、バギーの調整を行います。

まだ福祉用具を制作していない乳幼児の場合、手軽に手に入るものを利用して姿勢を整えたり、介助したりできるようにアドバイスをもらえます。

ライターKana

筆者の子どもは、座位保持椅子を作る前はベビーチェアを利用していましたが、頸が座っていないため、身体が大きくなるにつれてうまく座れなくなっていました。そこでスポンジをカットしたものを利用して、椅子の調整を行ってもらい、うまく座ることができるようになりました。

訪問リハビリのメリット・デメリット

メリット

訪問リハビリのメリットは以下の2点です。

  • 外出が難しい子どもでも自宅でリハビリを受けられる
  • 自宅環境に合わせたサポートが受けられる

身体面で外出が難しい場合でも、専門職が家に訪問してくれるので負担が少なく、リハビリを行うことができます。 また、自宅の生活環境に合わせたサポートを受けることができまます。例えば、福祉用具の調整や家にあるアイテムでできるポジショニングの方法を教えてもらえます。

デメリット

訪問リハビリのデメリットは、人によっては、自宅に人が来るということ自体に抵抗感を覚える場合があることです。

また、訪問日数や受診回数が多くなるため、外来受診や学校、療育などとの日程調整に苦労する場合もあります。

例えば、訪問リハビリステーションでのリハビリを受ける際には、定期的にリハビリステーションの担当医の診察があります。また、訪問看護ステーションで訪問リハビリを受ける場合には、定期的な看護師の訪問が必要です。

ライターKana

訪問時間や日数は事業所と相談して調整可能なので、まずは利用してみてから相談するのも1つの手です。

訪問リハビリを受けたいと思ったら

訪問リハビリを受けるには医師からの指示書が必要ですので、主治医に相談しましょう。

訪問リハビリは、訪問リハビリステーション訪問看護ステーション(リハビリの専門職が在籍する施設)で受けることができます。子どもには対応していない事業所もありますので、注意しましょう。

ライターKana

子どもに対応可能な事業所を探すには、医療ソーシャルワーカーや相談支援専門員、保健師が情報を持っている場合があります。ファミケアの支援検索でも探すことができるので、ぜひ利用してみてください。

▼ファミケアの支援検索はこちらから

https://famicare.jp/support

訪問リハビリの利用でより良い日常生活を

訪問リハビリは、自宅でリハビリを受けることができる制度です。特に、外出が難しい場合や自宅の環境に合わせた調整や指導をしてもらいたい場合におすすめです。

訪問リハビリを利用して、自宅での生活がより豊かなものになると嬉しいです。

▼その他、子どもが使うことができる支援はこちらにまとまっています

利用中の事業所・施設でデジリハしよう!特集


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小児の訪問リハビリとは?対象者や使い方、料金についてもわかりやすく解説

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この記事を書いた人

6歳長男が稀少遺伝子疾患によるてんかん性脳症、重症心身障がい児。
次男、夫と4人でまったり田舎暮らしをしています。
保健師の資格を持ち、看護師の仕事をしながら文章を学ぶかけだしライター。

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