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【アンバサダー体験談】特別支援学校が遠すぎる|送迎や引っ越しに悩んだ就学準備

【体験談】特別支援学校が遠すぎる。送迎や引っ越しに悩んだ就学準備
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「特別支援学校に通わせたい」と思っても、送迎や通学の問題に直面して悩む家庭は少なくありません。毎日の送迎は現実的にできるのか、家族全体の生活はどうなるのかといった不安を抱える方もいるのではないでしょうか。

今回は、送迎の問題をきっかけに引っ越しも含めて就学先を考えたという、ファミケアアンバサダーの幸ちゃんママにインタビュー。就学準備の中で感じた不安や納得できる選択をするまでの過程についてお話を伺いました。

幸ちゃんママ一家について

家族構成:パパ、ママ、兄、本人

お子さんの状況について

年齢:7歳(令和7年度入学)

疾患:脳室周囲白質軟化症 

障がいの程度:首座りはなく寝たきり

医療的ケア:なし

目次

就学準備のスタートでつまずいた通学の壁

芝生と花が広がる屋外で、車いすに座った男の子が笑顔を見せながらリラックスして過ごしている様子

――まず、就学に合わせて引っ越しをしようと考えたきっかけを教えてください。

幸ちゃんママ:

送迎の負担が大きかったことがきっかけです

年中の冬から就学準備を始め、当初は隣の市にある「特別支援学校」への入学を考えていたんです。ただ、その頃はまだ就学に関する詳しい情報は何も知らなくて。ある日、先輩ママから「腰が据わっていないと通学バスに乗れない」という話を聞いて。その時初めて、子どもの状態によっては毎日送迎が必要になることを知りました。

自宅から学校までは片道1時間はかかり、送迎は現実的ではありません。また、よく話を聞くと、自宅からバス停までも距離があることがわかりました。どちらにしても、送迎がネックだったんです。

――この先何年間も毎日送迎すると考えると、負担が大きいですよね。では、すぐに引っ越し先を検討したのですか?

幸ちゃんママ:

いえ。どうしたらいいのかわからなくて、まずはSNSで先輩ママに聞いてみました。

色々なママの話を聞く中で、地域の小学校も含めて検討してみようかとも考えました。でも、地域の小学校に通うには、教育委員会も含めた綿密な話し合いが必要だと知りました。実際、もっと早く年少から動き出していたご家庭もいらっしゃいました。

就学まで残り一年。できることには限りがあるので、今から地域小を検討するのは難しいと感じました。そこで、引っ越しを視野に入れて、他の学校も検討しようと決めたんです。ただ、上の子のことを考えると、就学のために引っ越しをするのが本当にベストな選択なのか、迷いもありました。

2カ所並行して進めた就学準備

――就学のために家族全体の環境が変わるとなると、たしかに迷いますよね…。

幸ちゃんママ:

はい、すぐに結論を出すのは難しいと思ったので、最終的に納得できる決断ができるように、もともと住んでいた地域と転居先の候補とした地域で並行して就学活動をすすめることにしました

――2ヵ所同時の就学活動…!多忙だったと思います。具体的にどのように進めていったのでしょうか。

幸ちゃんママ:

もともと住んでいた地域では自治体のスケジュール通りに学校見学や就学相談を進めていきました。一方で「夫が会社に通勤可能で支援学校にも通える場所」を探して広い範囲で情報取集し、3ヵ所の学校に候補を絞りました。学校に直接連絡して、2ヵ所は個別に見学へ。見学後に、それぞれの条件を比較して希望の学校を決めた後、引っ越し先を探した流れです。

転居先での就学相談の日程には間に合わなかったので、自治体に事情を説明して、個別に就学相談をしていただいて入学が決定しました。

――迷いがあった中で、最終的に引っ越しを選んだ決め手は何でしたか?

幸ちゃんママ:

転居先の特別支援学校では「住む家がきまったら、家の近くを通るように通学バスのルートを調整する」といってもらえたからです。バス停がすぐそばなので、送迎の負担も少なく「それなら通える」と思えました。家族全体の生活を考えたときに、最終的に「無理なく通い続けられる」ことを考えて決めました。

毎朝泣いていた入学直後

学校の屋内で、入学式用の制服を着た男の子が車いすに座り、式の時間を過ごしている様子。胸元には入学を示す赤いリボンが付いている

――引っ越しと就学で環境がガラッと変わったと思います。入学後に一番不安だったことはなんでしょうか。

幸ちゃんママ:

それまでは母子通園だったので、就学して母子分離になることへの不安は大きかったです。最初の1ヶ月は、息子も毎朝大泣きしていて「大丈夫かな…」と思いながら送り出していました。

――ひとりで通うことは、子ども本人にとって大きな変化ですよね。入学後、どのくらいで慣れてきましたか?

幸ちゃんママ:

一ヵ月程度経って生活リズムや学校での流れがわかってくると、落ち着いて過ごせるようになりました。私自身、最初は心配や不安な気持ちが大きかったですが、徐々に「この子は大丈夫」と先生に託す気持ちで毎朝見送れるようになりました。

連絡帳で日々の様子を細やかに共有してもらえたことも、安心につながったと思います。

選択肢を知ったうえで納得した決断を

――就学を経験して「これをやっておけばよかった」と思ったことがありますか?

幸ちゃんママ:

就学準備は年長からと思っていましたが、もっと早くから学校見学にいってみれば良かったなと思います。私は特別支援学校が肢体不自由と知的で分かれていること自体も知らなかったので、学校の雰囲気を早く知れたらよかったです。

実際に就学を経験してみて、年長の一年間で情報を集めて・比較して・決断して…というのは本当に大変でした。なので、早く動くに越したことはないと思います。どうしても「障がい児=特別支援学校」と考えがちですが、さまざまな選択肢を知ったうえで決められるほうが良いと思うので、情報収集だけでも早く始めておけば良かったです。

――最後に、就学を控えている方へアドバイスをお願いします。

幸ちゃんママ:

どんな選択をしても間違いではなく、納得できるまで調べて、自分たちなりに決めることが大切だと思います。新しい環境に不安なこともあると思いますが、小学校に入学すると子どもの成長が見られる場面がたくさんあります。ぜひ楽しみにしてください。

屋外で、車いすに座った男の子が手を前方へ伸ばしながら笑顔を見せ、外の時間を楽しんでいる様子

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この記事を書いた人

webライター・編集者
7歳長男が稀少遺伝子疾患によるてんかん性脳症、医療的ケアありの重症心身障がい児です。次男、夫と4人でまったり田舎暮らし。
元看護師(歴10年)保健師の資格も持っています。

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