
特別支援教育就学奨励費ってどんなものが対象になるの?



ランドセルも対象になる?いくらもらえるの?
特別支援教育就学奨励費を利用する際に気になるのが、対象となる品目や支給額のことではないでしょうか。特に、学用品の購入の際には「どこまで対象となるのかわからず、申請に必要な領収書を捨ててしまった」ということも起こるかもしれません。
この記事では、特別支援教育就学奨励費の主な対象品目、支給額がいくらもらえるのかについて解説します。



入学前にどんなものが対象になるか知りたい人は、ぜひ参考にしてね!
特別支援教育就学奨励費とは?
特別支援教育就学奨励費とは、障がいのある子どもが、特別支援学校や小・中学校の特別支援学級などで学ぶ際、保護者が負担する教育にかかる費用を国や自治体がサポートする仕組みです。支給額は家庭の収入状況によって決まります。
▼詳細は以下の記事を参考にしてください


特別支援教育就学奨励費はいくらもらえる?
特別支援教育就学奨励費の支給額は、支弁区分によって異なります。
支弁区分とは、特別支援教育就学奨励費の支給額を決めるための区分です。世帯収入や家族構成などによって、区分1から区分3に分けられ、区分ごとに対象品目と支給額が異なります。
▼支弁区分については以下の記事で詳しく解説しています


また、支給額の計算方法は対象品目ごとに、実費(実際に支払った金額)で計算して支給される場合と、上限額が決まっている場合があります。



支弁区分は入学後の書類提出で判定されます。所得制限に該当する可能性があっても、支給されないと決めつけず、学校で使用するために買った物の領収書やレシートは念のため保管しておきましょう。
特別支援教育就学奨励費の主な対象品目と支給額
ここからは、宮城県を例に主な対象品目と支給額についてご紹介します。
全国共通ではありませんので、お住まいの自治体については学校担当者に確認してください。
区分1 | 区分2 | 区分3 | ||
給食費 | 実費全額 | 実費の半額 | なし | |
通学費 | 本人 | 実費全額 | 実費全額 | 実費全額 |
付添人 | 実費全額 | 実費全額 | 実費全額 | |
修学旅行費 | 本人 | 21,580円 | 10,790円 | なし |
付添人 | 33,730円 | 16,865円 | なし | |
校外活動参加費 | 本人 | 18,580円 | 9,290円 | なし |
付添人 | 27,870円 | 13,935円 | なし | |
交流及び共同学習費 | 実費全額 | 実費全額 | 実費の半額 | |
学用品購入費 | 11,640円 | 5,820円 | なし | |
新入学用品購入費 | 51,110円 | 25,555円 | なし | |
拡大教材費 | 10,500円 | 5,250円 | なし |
寄宿舎に居住する場合は、寝具、日用品の購入費、帰省費用、食費なども対象になります。
【参照】宮城県立古川支援学校|支給対象経費一覧
このなかでも、特に申請頻度の多い品目について詳しく解説します。
通学費
入学時に提出する通学届に基づき支給されます。車で送迎する場合も対象です。ただし、通勤途中での送迎は対象外ですので、注意が必要です。
ガソリン代の算定方法については学校から配布される申請資料などに記載されていますのでご確認ください。



我が家はスクールバス停まで自家用車で送迎していますが、通学費本人経費と通学費付添人経費がそれぞれ同額支給されています。
学用品購入費
年度内に購入した学用品や通学用品が対象になります。領収書やレシートの提出が必要です。
主な対象品目 |
ノート、筆記用具、体操着、水着、通学用靴、雨靴、雨傘、帽子、制服、防寒着など |
新入学用品購入費
新1年生で、入学のために購入したものが対象です。申請には領収書やレシートの提出が必要です。新入学用品購入費の上限額は通常の学用品購入費よりも高額に設定されています。申請できるのは、1年生の最初の請求時のみです。
主な対象品目 |
ランドセル、リュックなどの通学カバン、制服、通学用の靴、雨靴、雨傘、上履き、帽子、体操着など |
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特別支援教育就学奨励費で対象にならないもの
特別支援教育就学奨励費では、衣類(私服)や下着類、おむつ、福祉用品(装具、眼鏡、補聴器、車椅子など)は対象外です。ただし、スクールバスで使用する場合には、福祉用品のカーシートも支給の対象として認められるケースがあります。
補償対象となる範囲は自治体によって異なるため、お住まいの自治体で対象となるかどうかわからない場合は学校担当者に確認しましょう。



わからない場合は、とりあえず申請してみるのも一つの方法だよ。対象外の場合は領収書が返還されるよ。
特別支援教育就学奨励費の対象品目ごとの支給額を知って上手に活用しよう
特別支援教育就学奨励費は、支弁区分によって対象品目や支給額が異なります。また、対象品目によって実費(支払った金額)が支給されるものと、上限額が決まっているものがあります。
入学準備の際に最も気になる学用品の購入費には、上限額が設定されています。新入学用品購入費は、通常の学用品購入費よりも高い上限額が設定されており、申請できるのは1年生の最初の請求時のみです。ランドセルやリュックなど高額な通学用品の購入費にうまく活用しましょう。



支給額の上限は自治体ごとに違うので、ホームページや学校案内を参考にしてね!
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