せっかくディズニーランドに来たら「アトラクションを楽しみたい!」という人も多いのではないでしょうか。しかし、障がいがあると「アトラクションに乗れるのかな?」と心配になりますよね。
そこで今回は肢体不自由児を育てるディズニー大好きなママがディズニーランドで車椅子やバギーユーザーが乗れるアトラクションやアトラクションに乗る時の注意点、乗り方について紹介します。
車椅子やバギーユーザーはアトラクションを利用できる?
車椅子やバギーユーザーもディズニーランドのアトラクションを利用できます。ディズニーランドのアトラクションは、体が不自由な人向けにさまざまな工夫がされているため、車椅子やバギーでも十分にアトラクションを楽しめるようになっています。
たとえば、車椅子のまま乗り換えなしで利用ができたり、アトラクション自体が利用しやすいようにボタン式に工夫されているものなどもあります。
▼車椅子で乗り降りしやすいプーさんのハニーハントのライド(ディズニー公式youtubeチャンネル)
利用できるアトラクション一覧
利用できるアトラクションは、アトラクションを利用する人の状態によって変わってきます。いずれも乗り場、降り場での車椅子移乗が可能です。今回は乗り方別にご紹介します。
子どもの場合は身長や体重(抱っこしての移動)などの利用規定もあるので、乗れないかな…と諦めずにキャストの方に聞いてみましょう!
また、アトラクションによっては待ち時間を列に並ばず過ごせるディスアビリティアクセス(DAS)など障がい児・者が使える提供サービスもありますので合わせて利用もおすすめです。
▼ディスアビリティアクセスサービス(DAS)の利用方法や利用可能アトラクションはこちらから
車椅子やバギーのまま利用できるアトラクション
ショーを鑑賞するタイプのアトラクションやアトラクション内を歩くタイプのアトラクションは、ほとんどが車椅子やバギーのまま利用できるようになっています。一部のアトラクションは同伴者がいなくても利用できます。
アトラクション名 | エリア | タイプ | アトラクションの概要 |
---|---|---|---|
ベニーアーケード | ワールドバザール | ゲーム | ゲームセンター |
魅惑のチキルーム:スティッチ・プレゼンツ“アロハ・エ・コモ・マイ!“ | アドベンチャーランド | ショー | スティッチや動物たちによるショー |
カントリーベア・シアター | ウエスタンランド | ショー | カントリーベアによるショー |
ウエスタンランド・シューティングギャラリー | ウエスタンランド | ゲーム | シューティングゲーム |
シンデレラのフェアリーテイル・ホール | ファンタジーランド | ウォーク | シンデレラ城内のシンデレラギャラリー |
ミッキーのフィルハーマジック | ファンタジーランド | シアター | ミッキーと仲間たちのショー |
グーフィーのペイント&プレイハウス | ファンタジーランド | 体験型 | グーフィーのお家でのデジタルペイント |
トゥーンパーク | トゥーンタウン | パーク | トゥーンタウンの子ども向け遊び場 |
ドナルドのボート(1階部分) | トゥーンタウン | ウォーク | ドナルドのボートの中を探検 |
ミッキーの家とミート・ミッキー | トゥーンタウン | ウォーク | ミッキーのお家に遊びに行って一緒に写真撮影 |
ミニーの家 | トゥーンタウン | ウォーク | ミニーのお家を体験! |
スティッチ・エンカウンター | トゥモローランド | シアター | スクリーン越しに交信でスティッチとおしゃべり |
蒸気船マークトウェイン号(1階部分 / 一部エリアを除く) | ウエスタンランド | ライド | 豪華な蒸気船に乗って船旅 |
トムソーヤ島いかだ(一部エリアを除く/ 同伴者が必須) | ウエスタンランド | ライド | いかだに乗ってトムソーヤ島へ |
規定の車椅子の利用でそのまま利用できるアトラクション
以下の2つのアトラクションは、ディズニーランドのレンタル車椅子などアトラクション規定の車椅子であれば、そのまま乗ることができます。また、乗り換えない場合もウエスタンリバー鉄道、バズ・ライトイヤーのアストロブラスターは抱っこ乗車が可能です。
アトラクション名 | エリア | タイプ | アトラクション概要 |
---|---|---|---|
ウエスタンリバー鉄道 | ウエスタンランド | ライド | 蒸気機関車に乗ってアメリカ西武を探検 |
バズ・ライトイヤーのアストロブラスター | トゥモローランド | ライド | バズのライドシューティングゲーム |
車椅子から乗り換えて乗車するアトラクション
車椅子から乗り換えて利用するアトラクションでは、アトラクションによってゆるやかなものもあれば、激しい揺れがあるものもあります。アトラクションごとに乗れるか判断しましょう。
イッツ・ア・スモールワールドなどは乗りやすく、ベイマックスのハッピーライドなどは激しく動くためしっかりとした体幹が必要です
アトラクション名 | エリア | タイプ | アトラクション概要 | 乗車状態 |
---|---|---|---|---|
オムニバス | ワールドバザール | ライド | 2階建てバス | 子ども抱っこ可 |
カリブの海賊 | アドベンチャーランド | ライド | 海賊の世界への船旅 | 座位保持が必要 |
ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション | アドベンチャーランド | ライド | ジャングルの世界へ船で探検 | 子ども抱っこ可 |
ビーバーブラザーズのカヌー探険 | クリッターカントリー | ライド | カヌー体験 | 座って足が下に届く必要あり |
アリスのティーパーティー | ファンタジーランド | ライド | くるくる回るティーカップ | 子ども抱っこ可 |
イッツ・ア・スモールワールド | ファンタジーランド | ライド | 世界の子どもたちとキャラクターに出会う船旅 | 子ども抱っこ可 |
キャッスルカルーセル | ファンタジーランド | ライド | メリーゴーランド | 座位保持が必要 |
白雪姫と七人のこびと | ファンタジーランド | ライド | ライドで白雪姫の物語を体験 | 怖いシーン / 座位保持が必要 |
空飛ぶダンボ | ファンタジーランド | ライド | 空飛ぶダンボに乗って大空を飛ぶ | 子ども抱っこ可 |
ピノキオの冒険旅行 | ファンタジーランド | ライド | ライドでピノキオの物語を体験 | 怖いシーン/ 座位保持が必要 |
プーさんのハニーハント | ファンタジーランド | ライド | プーさんとはちみつを探す旅へ | 子ども抱っこ可 / 座位保持が必要 |
ホーンテッドマンション | ファンタジーランド | ライド | 999人の亡霊が住む館へ | 怖いシーン / 子ども抱っこ可 |
ロジャーラビットのカートゥーンスピン | トゥーンタウン | ライド | スピンするライドでドライブ | 揺れと回転 /座位保持が必要 |
スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー | トゥモローランド | ライド | スターウォーズの世界で宇宙の冒険 | 激しい揺れ / 座位保持が必要 / 身長制限 |
モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク! | トゥモローランド | ライド | モンスターズインクの中でライトを持ってかくれんぼ | 座位保持が必要 |
美女と野獣”魔法のものがたり” | ファンタジーランド | ライド | 美女と野獣の物語を体験 | 座位保持が必要(補助不可) |
ベイマックスのハッピーライド | ファンタジーランド | ライド | ベイマックスのビークルで音楽に合わせてライド体験 | 激しい揺れ / 座位保持が必須 / 身長制限 |
車椅子から降りて歩行できる人向けのアトラクション
車椅子を利用していても、歩行可能であれば利用できるアトラクションもあります。ただし、激しい揺れや急上昇急降下のあるアトラクションになるため、無理をしないようにしましょう。
また、同伴者が一緒に乗車することが必須です。そのほかのジェットコースターでは、スペースマウンテンはクローズ(2024年7月)、ビッグサンダーマウンテンは避難経路などの関係もあり、避難できる程度の歩行ができないと利用できません。
アトラクション名 | エリア | タイプ | アトラクション概要 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
スプラッシュマウンテン | クリッターカントリー | ライド | 急流すべり | 16mの急降下 / 財保持必須 |
ガジェットのゴーコースター | トゥーンタウン | ライド | ガジェットのジェットコースター | 激しい揺れ |
実際にアトラクションを利用できるかどうかの判断基準
最終的にアトラクションを利用できるかどうかは、ディズニーランドの各アトラクションのキャストの判断となります。アトラクションごとに動きや避難経路が違うので、最終的にはキャストとご自身の判断です。乗り場に行ってキャストの方と話した際に「問題なく乗れる」となれば、そのアトラクションを利用できます。
つまり、同じ肢体不自由な子どもや大人でも乗れるアトラクションが同じとは限らないのです。
ディズニーリゾートで働くキャストは「The Five Keys~5つの鍵~」(Safety, Courtesy, Inclusion, Show, Efficiency)という行動基準を大切にしており、その中でSaftey(安全)は最も重要なものとされています。
アトラクションに定められている基準や注意事項、ゲストが安全に楽しめるかどうかを考慮した上でアトラクションの利用を判断しています。
親身になって考えてくれるので、気軽に乗り場のキャストに相談しましょう!
ディズニーランドのアトラクション利用のポイント
アトラクション利用の最終判断は最終的にキャストが状況判断する形になりますが、いくつか参考になる基準やポイントもあるのでご紹介します。
抱っこ乗車ができるアトラクションもある
ダンボやプーさんのハニーハントなど、ライド型で抱っこで乗車できるアトラクションがあります。「念の為しっかりと身体を支えたい」「子どもが落ち着く」などの場合は、抱っこ乗車も利用しましょう。
アトラクションのキャストに「抱っこで乗りたいです」と伝えれば、抱っこで乗車できます。乗る時の手伝いもしてくれます。
なお、抱っこの年齢制限は明確には設けられていませんので、アトラクションのキャストと相談しましょう。
アトラクションの利用規定を満たす必要がある
アトラクションを利用できるかどうかは、身体の機能や障がいのほか、各アトラクションの利用規定に則って判断されます。心身の状態としてアトラクションを利用できる場合でも、身長制限で利用できないなどもあるため注意しましょう。
利用規定はアトラクションのキャストに確認すると教えてもらえます。また、公式サイトの各アトラクション紹介などにも記載があります
アトラクション利用時の非常時の退場
アトラクションが緊急停止してしまった場合、乗り物内での待機や非常口への移動が必要になります。歩行できない人がいる場合は、介助者が抱きかかえて出口まで歩くことになります。
アトラクションの乗車に問題がなくても、アトラクションの構造上、出口までに長い通路や階段があったり、暗い場所、狭い通路などを避難できないと判断された場合には、アトラクションの利用ができないことがあります。
ビッグサンダー・マウンテンやピーターパン空の旅は、避難上の理由から利用するには歩行が必須となっています
乗れなくなってしまったら交代利用サービスを活用
アトラクションをもしも利用できないと言われてしまった場合も、グループの人は交代利用サービスを利用できます。乗れない人と交代で待ちながら、短い待ち時間でアトラクションの利用ができます。
ディズニーランドのアトラクションを楽しもう
車椅子やバギーを利用していても、ディズニーランドで楽しめるアトラクションはたくさんあります。また、アトラクション乗車口まで車椅子やバギーに乗って移動することも可能など、乗り降りもスムーズな配慮がされています。
体験してみたいアトラクションを諦めていた人でも、アトラクションに乗れる場合はたくさんあります。
ぜひ、車椅子やバギーでも、ディズニーランドのアトラクションを楽しんでみてくださいね。
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