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【経験者ママが解説】抑制筒の作り方を紹介!口唇口蓋裂の術後や経管栄養の使用中にも

抑制筒の作り方
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口唇口蓋裂の手術までに「抑制筒」を用意するように病院から言われた

手作りする時間がない…!

もっと手軽に作れる方法があれば知りたい

抑制筒を用意するように病院から言われた方の中には、初めてのことで困ってしまう方も多いのではないでしょうか。口唇口蓋裂の息子を育てる筆者もそうでした。

今回はめんどくさがりで裁縫が苦手な筆者が、抑制筒の簡単な作り方と手作り以外の代替手段についてご紹介します。

目次

作る時のポイント

子どものサイズに合わせて作る

抑制筒は子どもの腕の長さに合わせて作ります。サイズの目安として、子どもの脇の下から手首までを2/3程度を覆う長さにしましょう。短すぎると手が顔に触れられる状態になってしまったり、逆に長すぎると手をついた時に怪我をする恐れがあります。

子どもに合わせた筒の固定方法を選ぶ

抑制筒の筒の部分の固定には、布製やゴム製で固定するタイプや紐で固定するタイプ、紐で固定するタイプなどいくつかの方法があります。それぞれの抑制筒の特徴を踏まえて、どれにするか検討しましょう

▼抑制筒の種類についてはこちらの記事で写真つきで解説しています

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子どもの年齢や成長にあわせて強度を調整する

子どもの年齢によっては、筒の固定の強度を調整することがとても重要になってきます。また成長に伴って力が強くなったり、手先が器用になったりすることで、抑制筒を外してしまう可能性が高まります。

外れやすい固定具では、病院で作り直しを求められたり、退院後も常に目が離せなくなってしまうため強度調整は大切なポイントです。

ライター あやこ

筆者の息子は9カ月の時と4歳の時に手術で抑制筒を作成しました。赤ちゃんの頃と同じ方法で2度目の抑制筒を作成したところ、一瞬で外されてしまい、急いで作り直した思い出があります。

通気性を良くする

抑制筒は子どもに長時間装着した状態が続くため、通気性にも注意して用意するようにしましょう。汗や食べ物で蒸れやすいと不快感に繋がり、子どもが脱ごうとすることが増える可能性があります。

洗い替え用に2つ用意すると便利

抑制筒は指定の期間中ずっと装着が必要なものです。そのため、汚れた時用に洗い替えがあると安心です。材料も2つ分用意するようにしましょう。

ライター あやこ

2つも作るの?と筆者は最初ゲッソリしたのですが、1つ目をなんとか完成させると、2つ目は同じ作業なので意外とサクッと完成します。また、洗替えの分だけ中古品を買うという手もあります。

抑制筒を作るのに必要な材料

必要な材料リストは以下です。

  • 鉢底ネット
  • 布(キルティング素材等)
  • ゴム紐
  • バンド4本

材料のポイントを詳しく解説します

鉢底ネット

100均でも購入可能ですが、ホームセンターで売っているしっかりとしたものを使うことをおすすめします。

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子どもが好きな布を選んであげると喜んでもらえます。肌への当たりが柔らかいキルティング生地がおすすめ。撥水加工のある布は汚れにくいですが、通気性が悪くなるため注意が必要です。

ゴム紐

二つの筒を繋げるゴムです。背中に当たる箇所になるため太めのゴムがおすすめ。

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バンド4本

市販のバンドは、裾止めバンドや書籍用のバンドが最適です。片腕に2本使います。

抑制筒の作り方の手順

今回は作成が簡単な市販のバンドを使用した抑制筒の作り方をご紹介します。

1 ,採寸する

採寸する箇所は腕と背幅の2か所です。子どもの脇の下から手首までを2/3程度覆う長さ(黄色いライン)、そして両肩のつけ根同士の長さ(青いライン)を直線で測ります。

抑制筒を作るために採寸する箇所
採寸箇所のイメージ(黄色:腕 青:背幅)

2, 鉢底ネットをカットする

子どもの脇の下から手首までの幅と腕にぐるっと巻きつけられる長さを測りカットします。

鉢底ネットの長さは、横が子どもの腕に一周半くらい巻ける長さ、縦が腕から手首までのうち3分の2程度の長さ

3, ゴム紐を背幅+縫いしろの長さにカットする

背幅が分かるようにゴムにしるしを付けます。縫い代は2~3cm程度です。

4, 布をカットして袋状に縫う

布をカットし、中表にして縫っていきます。その後裏返してネットをその中に入れます。

まず、ネットの大きさ+縫い代の大きさに布をカットし、写真のオレンジ線を外側に折ります。

抑制筒の布をカットする目安は、横が腕の長さ部分の2倍、縦が腕の外周部分相当の長さ。真ん中のオレンジ線が折る部分。

次に写真の点線部分を縫います。

抑制筒の布の上部分と下部分を縫った様子

下の写真のように袋状になったら…

抑制筒の布の上下を縫って袋状になっている

布を裏返し、ネットを中に入れます。

抑制筒の布を裏返し、鉢底ネットを中に入れる

5, 鉢底ネットを布の中に入れ、口を閉じる

布を中に折り込んで口を閉じます。 この時に背中のゴムも一緒に縫い付けるようにしましょう。

布を中に折り込んで背中のゴムと一緒に縫う
ゴムを背幅の印に合わせて一緒に縫い上げる

縫い終わると下の写真のような形になります。

二つの素材が一つのゴムでつながっている抑制筒の縫い終わりの形

6, 子どもの腕に巻きつけ、上からバンドで固定する

用意した市販のバンドを巻きます。実際に子どもに装着して、しっかりと腕の動きを抑制できているかを確認して完成です。

子どもが抑制筒を着用している様子
ライター あやこ

力のついてくる幼児の固定は、筒の長さを少し長めにとることで強度が増ししっかりと固定できます。

抑制筒を着用した乳児
ライター あやこ

乳児の場合はバンド以外にも、写真のようにゴムや紐をカットして縛る方法でも十分に固定可能です。紐と筒は縫い合わせなくても使えます。

抑制筒の強度を上げる方法

強度を調整したい場合は以下の方法で強度を強くすることができます。

ネットを固いものにする、もしくは2重使いをする

中に入っている鉢底ネットの素材を変更したり、二重で中に入れることによって固定する力が強くなります。

マジックテープかバンドで固定する方法にする

紐などの固定では固定が弱い場合もあるため、固定方法を変更することで強度をあげられます。

サイズをしっかりと合わせる

サイズが短い場合や成長に伴ってサイズが短くなってしまうと十分に固定できないことがあります。サイズを合わせることで固定ができます。

抑制筒のなかに補強用の棒を入れる

補強棒は病院によっては、折れてしまう危険を考慮して使用不可の場合があります。使用する場合はかかりつけの病院に確認しましょう。

作るのが負担な場合は購入することも可能

日々の生活や入院準備で手作りするのが負担な方も多いのではないでしょうか。そんな時は購入するという選択もあります。ハンドメイド作品を扱うショップや中古品を扱うフリマアプリなどで変わりに作ってくれたり、中古品を手に入れることができます。

購入の際はサイズに十分気をつけましょう。

抑制筒が上手に作れなくても大丈夫

今回は抑制筒の作り方についてご紹介しました。ご紹介した方法は、できるだけ簡単シンプルに作りたいという気持ちにお応えするための方法です。

抑制筒は上手にかわいく作れなくても大丈夫です。縫い方が雑でも変な糸が飛び出ていても、しっかりと安全に固定さえできていれば満点です!

時間が無くても簡単に安全で丈夫に作れる方法や、手軽に購入できる手段がもっともっと広まって欲しいと筆者は思います。

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抑制筒の作り方

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この記事を書いた人

腎不全と共に生きる医療的ケア児の息子(6歳)と、娘(2歳)を育てる2児の母です。制度の狭間での困難さ、そして見えない想いやニーズについて、声に出していきたいと思い執筆活動をはじめました。

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