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【経験談】肢体不自由児のための家づくり-家づくりの流れと情報収集の方法を解説

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障がい児育児では、子どもが大きくなるにつれて新たな課題が生じることがあります。その中の一つが住環境の問題です。お風呂介助や車の乗り降りが不便になったことで、注文住宅を検討する方もいるのではないでしょうか。

肢体不自由児を育てている筆者も、かつて同様の悩みを抱えており、バリアフリーの注文住宅を建てました。

今回は筆者がバリアフリーの注文住宅を建てた時の体験談、情報収集のポイントをご紹介します。

目次

注文住宅を建てる前の状況


まず、筆者が注文住宅を建てる前の状況について紹介します。

家族構成:筆者、夫、息子の3人暮らし
息子について:3歳で首座りなし。低緊張。身長100㎝、体重12kg。
住んでいた家:2階建ての一軒家(夫の実家)

注文住宅を建てたきっかけは?

筆者が注文住宅を建てることを決めた経緯について振り返っていきます。


介護負担が大きくなっていった

筆者が家づくりを検討し始めたのは、息子の成長とともに介護負担が大きくなっていったことがきっかけです。

一番苦労していたのはお風呂です。肢体不自由児の息子を一般的な広さのお風呂に入れることに困難を感じ始めていました。また、以前住んでいた家は駐車場と玄関の間に階段があり、抱っこで車と玄関を移動していたので、雨の日には濡れてしまったり、転倒の危険もありました。

ライター Kana

実際、雪の日に子どもを抱っこしながら転倒したことがあります。後ろにうまく倒れたおかげで息子が怪我をすることはありませんでしたが、本格的に家づくりを検討しなければ!と思ったきっかけです。

また、今後、車いすやシャワーチェアなどの福祉用具を導入することを考えても、室内の段差や間口の広さが不安でした

リフォームでは対応の難しい立地だった

多額の費用がかかるため、最初は注文住宅を建てることに後ろ向きでした。住んでいた家の築年数もそれほど長くはなかったので、まずはリフォームでどうにかならないか検討することに。

我が家の場合、駐車場と家の立地にかなり高低差があり、周囲の敷地も余裕がないため、スロープをつけるには大規模な工事が必要ということが発覚。想定よりも多額の費用がかかる割に希望の実現が難しい状況だったため、注文住宅を建てることを決めました。

家づくりの流れ

家づくりの流れをおおまかに説明します。

STEP
情報収集とイメージづくり

まずは肢体不自由児が暮らしやすい家にするにはどのようなポイントに気を付ければよいのか情報収集。家づくりで重視したいことや予算の希望をリストアップしていきます。

ここで注意したいのは、駐車場や庭などの外構工事についてです。スロープやカーポートの設置など、外出時の動線に沿って検討しましょう。

STEP
土地探し、ハウスメーカーの決定

筆者の場合は土地を先に決定しました。結果的に予算内で収まったのですが、場合によっては地盤改良や上水道の整備に多額の費用が掛かるがあるので注意が必要です。

住宅展示会に足を運び、希望のプランに基づいて見積もりを出してもらい、ハウスメーカーを決めました。

STEP
間取りや外観、外構の決定

家の間取りや外観、外構について本決定していきます。サッシの色や扉の色、壁紙、キッチンやお風呂の仕様…など決めることがたくさんありますので、育児との両立が一番大変だった時期です。

STEP
着工

いよいよ工事スタート。週に1回程度現場に足を運びました。

STEP
引き渡し
ライター Kana

さらに実際には住宅ローンの審査や契約、土地関連の手続き、ハウスメーカーとの契約締結、地鎮祭の開催…などなど、たくさんの手続きやイベントが発生します。

どのぐらいの期間がかかった?

家づくりを検討して情報収集を始めたのが子どもが2歳半の頃です。新居が完成したのが5歳になってすぐのことですので、検討~引っ越しまで2年半程度かかりました。

ライターKana

そのうち、住宅メーカーの見学や内覧会に回り、ハウスメーカーを決めるまでが約1年半。そこから家が建つまでに1年ぐらいかかりました。工事が始まってしまえば家が建つまでは早かったのですが、ハウスメーカーの決定と間取りを考えるのに時間がかかりました。

情報収集の方法は?

肢体不自由児と暮らす家づくりの際につまづくポイントの1つが、将来の暮らしが具体的に想像できないことです。

ライターKana

筆者も、将来的にどのような間取りが暮らしやすい家になるのかイメージしかわかず、どうしたら良いのかさっぱりわからない状態でした。

肢体不自由児と暮らす家づくりについて、豊富な知識を持つハウスメーカーは稀です。そのため、自分たちで情報を集めて提案していくことが不可欠でした。

しかし、インターネットでは一般的なバリアフリーの情報は得られるものの、子どもに特化した情報はほとんどありません。

そんな時、Instagramで家づくりの情報発信をしている神崎工務店のことを知りました。障がい児と暮らす家づくりについてオンライン相談ができるということで、思い切って相談してみることにしました。

ライターKana

神崎工務店のオンライン面談では豊富な施工事例だけでなく、福祉用具の情報も含めた提案をしてもらえたため、成長する子どもとの暮らしをより具体的にイメージすることができました

▼神崎工務店について詳しくはこちらの記事で紹介しています。

ライターKana

さらに、先輩ママの家にも見学に行かせてもらいました。快適に暮らしている様子を見せてもらったことで「家づくり頑張ろう!」というやる気もアップ!家づくりには決断することがとっても多く、途中で疲れて考えるのをやめたくなることが何回もあります。なので、やるぞ!という気持ちを強く持てたことはとても良かったです。

土地選びはどんなポイントを重視した?

続いて土地選び。筆者が土地選びで重視したのは以下の3点です。

1.平屋+駐車場も十分とれる広さがあること

駐車場を広くとる理由としては、訪問看護や居宅介護など、さまざまな支援者の方が出入りするため、駐車スペースは広くしようと思ったからです。また、福祉車両はスロープで出入りするため、車の後ろ側に十分なスペースを確保する必要がありました。

2.なるべく安全な土地であること

ハザードマップを確認し、浸水や土砂崩れなどの心配のない安全な場所を選びました。

3.支援学校から遠すぎないこと

筆者の息子はてんかん発作があり、就学後に通学バスの利用は難しいことが予想されました、就学期は自分が送迎をする機会が多いだろうと思ったので、入学を考えていた支援学校の近くに土地を探しました。

▼土地選びのポイントはこちらでも紹介しています

ハウスメーカーはどうやって選んだ?

住宅展示場を訪れ、気になるメーカーに話を聞きました。最初に肢体不自由の子どもがいる事情を伝え、間取りの案と見積もりを作成してもらい、比較検討しました。

最終的な決め手となったのは以下の2点です。

  • 間取りの自由度が高いか
  • 予算内で希望の家が建てられるか
ライターKana

住宅展示場には息子も一緒に連れて行きました。子ども本人に対する対応、実際の子どもの様子を見てどのような提案をしてくれるのかなどに注目。親身になってくれそうな担当者かどうか見極めました。

▼ハウスメーカーの選び方はこちらでも紹介しています

肢体不自由児と暮らす家づくりは情報収集が肝!

肢体不自由児の家づくりに精通したハウスメーカーは少ないため、暮らしやすい家を実現するには、自ら情報を集めて知識を身につけることが重要です。


ぜひ、ファミケアの記事や神崎工務店のオンライン相談を活用してください。

▼家づくりに関するお役立ち情報が満載な特集がこちら!

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ファミケアの掲載記事およびコラムに関しては、当事者および専門家によって作成しておりますが、全ての方に当てはまる情報ではございません。投稿された情報の利用により生じた損害について、ファミケア運営元では責任を負いかねますので、あくまでもご家庭での判断のもと参考情報としてご利用ください。また、特定の施設や商品、サービスの利用を推奨するものではありません。

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この記事を書いた人

6歳長男が稀少遺伝子疾患によるてんかん性脳症、重症心身障がい児。
次男、夫と4人でまったり田舎暮らしをしています。
保健師の資格を持ち、看護師の仕事をしながら文章を学ぶかけだしライター。

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