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障がい児用バギーの購入方法は?流れや費用、選び方のポイントなどを詳しく解説

障がい児用バギーの購入方法は?流れや費用、選び方のポイントなどを詳しく解説
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障がいのある子どもが大きくなってベビーカーを使えなくなったり、事故や病気で子どもに障がいが残ったりした場合の移動機器として必要な障がい児用バギー。いざ購入するとなると、何から進めていいのかわからない方もいるかもしれません。

障がい児用バギーを購入するにはどうしたらいいの?

バギーを選ぶ時にどんなところに注意したらいい?

そんな疑問をお持ちの方向けに、この記事では障がい児用バギーの購入方法や費用、選ぶ時のポイントや注意点について解説します。

▼障がい児用バギーについてはこちらの記事で詳しく解説しています

目次

障がい児用バギーの購入までの流れ

まずは障がい児用バギーの購入の流れについて、一例を紹介します。

  1. かかりつけの医師と理学療法士に相談、バギーの必要性を医師に判断してもらう
  2. バギーが必要と医師に判断してもらえたら、理学療法士や福祉用具販売店の担当者とどのバギーがいいか、どんなオプションが必要かなどを相談
  3. 必要に応じて候補のバギーに試乗したり、福祉用具販売店と打ち合わせして購入するバギーを決定、福祉用具販売店から見積もりを作成してもらう
  4. 決定したバギーを医師に伝え、意見書(処方箋)を発行してもらう
  5. 見積もりと意見書、その他必要書類を持って役所へ補助金(補装具費支給制度)の申請をする(※補装具費支給制度については後述します)
  6. 申請が下りたら、福祉用具販売店に作成を依頼
  7. バギー納品・1割負担金の支払い
ライター 原島

上記は一例ですので、病院や自治体によって異なる可能性があります。購入までの流れは必ず理学療法士や医師、福祉用具販売店の担当者などに確認しましょう。

障がい児用バギーができるまでの期間

障がい児用バギーは、実際に購入の検討を始めてから完成までに数ヶ月かかります。そのため、必要と判断したらなるべく早めに医師に相談するのがおすすめです。

商品在庫などの状況や自治体によって、作成の流れや納品までの所要時間などが異なることも多々あります。医師や病院のソーシャルワーカー、自治体の担当者などと連携を取って作成を進めるとスムーズです。

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筆者の場合、検討開始から納品までに6ヶ月かかりました。まずは身体障害者手帳を申請し、手帳の交付決定が下りるのを待つ間に「どのバギーがいいか」「どんなオプションが必要か」などの検討を進めたことで、納品までの期間を多少短縮できたように思います。

障がい児用バギーの費用と補助金

障がい児用バギーはオーダーメイドで作成するため、費用は高額で、数十万円するものが多いです。しかし購入の際には自治体から補助金が出るため、自己負担額は大きく抑えることができます

この補助金を「補装具費支給制度」といい、この制度を使えば原則として自己負担額1割、ひと月の負担上限月額が37,200円になります。

補装具費支給制度とは

補装具費支給制度は障がいや疾患のある人が日常生活を送るために必要な補装具を購入する際に、自治体からその費用の一部が支給される制度のこと。補装具費支給制度を利用するには、身体障害者手帳や難病の診断書などが必要です。必要な書類は自治体によって異なります。

【参照】補装具費支給制度の概要|厚生労働省
URLhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/yogu/aiyo.html

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37,200円はひと月あたりの負担上限月額なので、障がい児用バギーと座位保持椅子やカーシートなどを同時に作成するケースも多いです。費用面だけでなく、申請もまとめて行えるため手続きに行く手間が省けるというメリットもあります。

障がい児用バギーの選び方のポイント

いざバギーを購入するとなると、どう選んだらいいのか悩みますよね。そこで、障がい児用バギーの選び方のポイントをいくつかお伝えします。

ポイント1:子どもの姿勢保持がしっかりできるか

子どもの姿勢を保つためにはどんな商品がいいのかを、第一に検討しましょう。

例えば、首が座っていない子どもであればフラットにできるものが必要、子どもの体幹が弱いため倒れないようにクッションで支えられる商品が望ましいなど、子どもの状態によって必要な機能は何か?を理学療法士や担当医と一緒に考え、それに合う商品を福祉用具販売店の担当者から提案してもらいます。

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筆者の場合、当初はリクライニング式(背もたれのみ倒せるもの)の障がい児用バギーを検討していましたが、子どもがまだ小さいため移動しながら長時間寝てしまう可能性などを考慮して、よりフラットな姿勢にできるティルト式(座面と背もたれを一緒に倒せるもの)を薦めてもらいました。外出時は子どもが数時間にわたって使用することもあるため、姿勢保持や姿勢変換で楽に使えるものを検討するのがおすすめです。

実際に作成したバギーに子供が座っている。ティルト機能のおかげでよりフラットな姿勢になりバギーの上で寝てしまっても安心
筆者が実際に作成したバギー。ティルト機能のおかげでよりフラットな姿勢になりバギーの上で寝てしまっても安心。

ポイント2:生活スタイルや普段バギーを使うと想定される環境に合っているか

子どもの状態に合っているかだけでなく、家族の生活スタイルや、どんな場面でバギーを使うかを考えて選ぶことも大切なポイントです。

生活スタイルに合っているかを見極める時に重視したいポイント

  • 折り畳みの方法や折り畳んだ時のサイズ
  • バギーの重さ
  • 子どもに医療的ケアがある場合、必要なグッズはすべて搭載できるか
  • 外出時に必要なオプションがあるか
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特に折り畳みの方法や折り畳んだ後のサイズ、重量は家族のライフスタイルによって大きく使用感が変わるところです。例えば、車移動が主で積み込みの際に都度折り畳む場合には「毎回この動作ができるか、面倒ではないか」といったことも考えて決めましょう。 

ポイント3:長く使用できるか

障がい児用バギーを補助金を使って購入する場合、自治体が定めた耐用年数の間は次のバギーを作ることができません。「子どもの成長を考えてバギーのサイズを決める」「長く愛用できるバギーになるよう色や素材までしっかり考える」など、数年間使用することを前提に検討しましょう。

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色や素材はInstagramなどインターネット上でも情報収集できますよ!

【経験者ママが教える!】障がい児用バギーを選ぶ際の注意点

障がい児用バギーを作った経験のある筆者がぜひお伝えしたいのが、「自分でも商品の情報収集をすることがとても大事!」ということです。

バギーは市販品とは違いオーダーメイドで作るため、店頭で買う時のように様々な商品が並べられている中で選ぶことはできません。すべての選択肢を把握できていない状態で、理学療法士や医師、福祉用具販売店の担当者がピックアップしてくれたものの中から選ぶケースがほとんどです。

そのため、購入した後に「こんな商品もあったのか、そっちも検討したかったな」となるケースもあります。

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実際、ファミケア編集部スタッフの中でもこんな声がありました。障がい児用バギーは高額でかつ作り替えが簡単にできないので、こういう後悔は避けたいですよね。

後悔のない選択をするために、バギーを選ぶ際には「他にもこの子に合った商品はありますか?」と担当者に聞いたり、先輩障がい児ママ・パパに何を使っているか?使い心地はどうか?などをヒアリングして選択肢を広げることも大切です。

また、福祉機器展など福祉用具の展示会に行くと各社の障がい児用バギーを一気に見て回ることができるのでおすすめです。初めて作る際はもちろん、子どもが大きくなってきてバギーの使用時期が見えてきたタイミングでもリサーチをしに足を運ぶとよいでしょう。

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子ども用の福祉機器展として有名なのは毎年4月に開催されるキッズフェスタです。ほかにも全国各地で開催されることがあるため、近くで福祉機器展がある場合には覗いてみるといいかもしれません。

2024年のキッズフェスタの様子
2024年のキッズフェスタの様子

ただし、地域によっては購入できない商品や取り扱いの前例がない商品もあり、申請に時間を要するケースもあるので注意が必要です。周りに聞いたり福祉機器展で知ったりした商品の購入を検討する際には、地域の福祉機器販売店の取扱商品や自治体の作成の流れなどを申請前に確認しましょう。

▼ファミケアでも参加したキッズフェスタのレポートはこちら

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子どもに合った障がい児用バギーを作ろう!

補装具費支給制度を使えば費用を大きく抑えて作成することができる障がい児用バギー。購入の際「どのバギーにしたらいいかわからない」「どれも同じように見える」と悩むこともあると思います。

選ぶ際には、子どもの障がいや疾患、特性に合っている商品かどうかを理学療法士に確認してもらいながら、家族の生活スタイルに合っているかどうかをチェックしましょう。自分で情報収集して他の商品の選択肢がないかを見てみることもおすすめです。

まずは、障がい児用バギーにどんな機能があるのかを把握した上で、各商品のパンフレットやWEBサイトを見比べてみましょう。わからないことや不安なことはそのままにせず、理学療法士や医師、福祉用具販売店に相談してみてくださいね。

ファミケアちゃん

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障がい児用バギーの購入方法は?流れや費用、選び方のポイントなどを詳しく解説

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この記事を書いた人

フリーランス編集者/ライター。2021年生まれの娘が2歳手前で急性脳症を発症。重い後遺症とてんかんと付き合いながら日々の暮らしを模索中。障がい児、疾患児の子育てにおける情報格差を減らしたい!

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