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PICUとNICUの違いは?それぞれの対象者や役割を紹介

PICUとNICUの違いは?それぞれの対象者や役割を紹介
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PICU(新生児集中治療室)やNICU(新生児集中治療室)は子どもの集中治療をする場所です。2023年にはPICUをテーマにしたドラマも放送され、注目されました。

PICUとNICUは具体的にどう違うの?

と感じている方もいるのではないでしょうか。この記事では看護師資格のあるママがPICUとNICUの違い、それぞれの役割について解説していきます。

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目次

PICUとNICUの違いは対象年齢

PICUとNICUの違いは対象年齢です。PICUは小児(0歳から15歳頃まで)という幅広い年齢を対象としています。一方、NICUの対象は新生児であり、PICUよりも受け入れる対象が限定的です。

PICUとは

PICUとはPediatric Intensive Care Unitの略で「小児集中治療室」のことです。病気や怪我などにより生命を維持する機能が脅かされている、重症度が高い小児に対し、集中管理を行う病棟です。

一般的に、小児とは0歳から15歳頃までの年齢の子どものことです。施設によって対象年齢に違いはありますが、15~18歳を上限としているところが多いです。

PICUでは、小児集中治療専門医と看護師等の医療スタッフが24時間、患者の状態観察とケアにあたっています。

ライターKana

発達途上の子どもにとって、入院が心身に及ぼす影響は大きいです。身体面の治療はもちろん、子どもの成長発達も考慮した関わりが必要となります。また、家族に対する支援も大切です。

NICUとは

NICUとはNeonatal Intensive Care Unitの略で「新生児集中治療室」のことです。NICUが受け入れ対象とするのは産まれたばかりの新生児です。未熟児や先天性疾患をもち、全身状態が不安定な新生児の全身管理、集中治療を行います。

NICUでも、小児科医や看護師、助産師が24時間体制で子供を見守り、成長の手助けを行っています。

ライターKana

感染管理の点から、基本的に一度自宅に退院した新生児はNICUに入る事はできません。

▼詳しくはこちらの記事で解説しています

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PICUとNICUの違い

PICUとNICUを表にまとめて比較しました。

PICUNICU
対象小児新生児
設置数37カ所352カ所
病床数345床3394床
全国分布首都圏、京阪神に集中
27県が未設置
全県設置

【参照】令和2(2020)年 医療施設(静態・動態)調査(確定数)・病院報告の概況|厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/20/dl/09gaikyo02.pdf

PICUはNICUに比べ設置数が圧倒的に少なく、地域差があることがわかります。では、PICUがない地域では重症患児は受け入れられないのか、というとそのようなことはありません。

ライターKana

筆者の住んでいる地域にはPICUはありません。小児科の集中治療が必要な患者はICUに入ります。しかし、前述のように小児の集中治療は専門性が高く、どこのICUでも対応できるわけではありません。

実際に筆者の子どもが肺炎で気管内挿管が必要になった際には、市内の病院では対応が難しく、大学病院のICUに搬送されました。地方の病院であれば、大学病院など重症の子どもが集まる病院のICUは、比較的小児の対応に慣れています。

PICUもNICUも子どもの命を守る場所!

PICUもNICUも集中管理が必要である重症者を対象に、手厚い治療を行う場です。PICUは0歳から概ね15歳の幅広い年齢を対象とし、NICUは産まれたばかりの新生児を対象とします。

子どもの治療においては、身体的治療だけでなく、成長発達も考慮した関わりが求められます。大人と子どもでは身体機能も違うため、小児集中治療は専門性の高い分野です。

一生懸命生きようとする命と向き合い、子どもたちの未来を支える現場がPICU、NICUなのです。

▼この記事は下記サイトを参照し執筆しました。

小児集中治療部 |群馬県立小児医療センター

https://cmc.pref.gunma.jp/department/picu/main/embed/#?secret=lNhiDQ0xqe

小児集中治療センター|診療部門|診療科等一覧|京都大学医学部附属病院

https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/department/division/picu.html



ファミケアの掲載記事およびコラムに関しては、当事者および専門家によって作成しておりますが、全ての方に当てはまる情報ではございません。投稿された情報の利用により生じた損害について、ファミケア運営元では責任を負いかねますので、あくまでもご家庭での判断のもと参考情報としてご利用ください。また、特定の施設や商品、サービスの利用を推奨するものではありません。

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この記事を書いた人

6歳長男が稀少遺伝子疾患によるてんかん性脳症、重症心身障がい児。
次男、夫と4人でまったり田舎暮らしをしています。
保健師の資格を持ち、看護師の仕事をしながら文章を学ぶかけだしライター。

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