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【解説】療育手帳の申請方法や流れを紹介!必要なものや申請期間の目安も

療育手帳の申請方法や流れを紹介
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障害者手帳の一つである療育手帳

我が子のために申請を検討しているけれど、何が必要?

申請するにはどんな流れになる?

と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方に向けて、この記事では子どもの療育手帳を取得しているママが、療育手帳の申請方法や流れを紹介します必要書類申請期間の目安についてもふれていきます。

目次

療育手帳の対象と年齢

療育手帳の交付対象は知的障害のある人です。対象年齢は明確に決まっているわけではありませんが、自治体によっては対象を原則18歳未満としているところや18歳未満に知的障害が発生したことの証明・医師の診断書などが必要なところもあります。

そのため、18歳以降に申請したい場合や申請を検討している時期が18歳近くである時にはお住まいの自治体で早めに相談すると安心です。

療育手帳の申請方法

申請の手続き場所

療育手帳の申請は、お住まいの自治体の障害福祉担当窓口で行います。

申請後に発達検査や生活状況の聞き取りを受ける必要があるため、その場では発行することができません。検査実施機関は年齢によって異なります。18歳未満であれば児童相談所18歳以上であれば知的障害者更生相談所です。

申請に必要なもの

申請には、以下の書類が必要なことが多いです。自治体によって異なる場合もあるので、窓口で問い合わせるか自治体のホームページで確認しておきましょう。

申請書

自治体窓口で受け取ることができます。自治体のホームページからダウンロードできることもあります。

顔写真(過去1年以内に撮影したもの)

手帳に貼付するための顔写真が必要です。

マイナンバーカード

申請書にはマイナンバーの記入が必要です。

診断書(必要な場合)

医師の診断書を求められる場合があります。

ライター Kana

筆者の自治体では3歳以下の申請には診断書が必要でした。また、申請の際には顔写真は必須ではなく、手帳の交付が決定してから写真の提出を依頼されました。自治体によって異なることも多いので、申請前に確認してくださいね!

申請から交付までの流れ

ここからは筆者の経験も交えながら、療育手帳の申請から交付までの流れをご紹介します。

1. 自治体窓口で申請書類を提出する。

申請書を記入して、窓口に提出します。申請すると、発達検査を受けるように案内されます。

2. 発達検査の日時を予約する。

自治体からの案内に従って、発達検査の予約をとります。基本的に、18歳未満は児童相談所、18歳以上は知的障害者更生相談所で検査を実施します。

ライター Kana

後述しますが、発達検査の予約はとりづらいことが多く、数ヶ月先になることもあります。すぐに予約可能日時を確認しましょう。

3. 発達検査の実施、生活状況の聞き取り

児童相談所、もしくは知的障害者更生相談所で検査を受けます。

ライター Kana

検査に際して不安がある場合、電話で相談すると対応してくれる場合もあります。筆者の子どもは自分で座ることができず、そのまま検査を受けることができるのか不安がありました。事前に電話で相談したところ、畳がある個室で検査をしてくださいました。電話相談時や検査実施時も、優しく親切に対応してくれたので、気になることがあれば相談してみましょう。

4. 検査結果をもとに判定、精神保健センターが区分を決定

検査結果は児童相談所から自治体に伝えられ、療育手帳が取得できるかの判定区分の決定をされます。自治体が判定結果を郵送してくれるので、結果を待ちましょう。

5. 判定結果の通知、手帳交付

 判定結果が届いたら、自治体窓口で交付を受けましょう。判定結果の通知印鑑が必要です。

ファミケアちゃん

その他交付を受ける際に必要なものは、判定結果とともに案内があるよ!

療育手帳の取得にかかる目安期間

療育手帳を申請してから手元に届くまでは、自治体にもよりますが、通常1〜3ヶ月程度かかります。意外と時間がかかることに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。取得までに時間がかかる理由として、主に2点あげられます。

1点目は、発達検査の予約がとりにくいことです。

前述したように、療育手帳を取得するためには発達検査を受ける必要があります。自治体によって差があるものの、検査予約をとりにくいところが多く、検査を受けるまでに時間がかかってしまうことがあります。

2点目は、発達検査後すぐに判定が決定されるわけではないことです。

療育手帳の判定は、申請を受けた役所だけで行うものではなく、複数の機関が携わって行います。そのため、各機関でのやりとりに時間がかかることも多く、判定までに時間がかかってしまうのです。

また、申請を1件受けるごとにその都度判定や審査をするのではなく、定期的に審議会が開かれ、期間内に申請された件数をまとめて審査をする自治体もあります。その場合、発達検査を受けるタイミングによっては次の審議会までの期間が空いてしまうことになり、手帳の取得までに時間がかかってしまいます。

ライター Kana

我が家で療育手帳を申請した時は、取得までに2ヶ月要しました。ただ筆者の場合は当初の検査予定日に子どもが発熱したため、予約の取り直しが必要になったというアクシデントもあったので時間がかかった側面もあります。取り直した予約は2週間後だったので、予定通り検査できていれば1ヶ月半ほどで取得できた計算になります。

療育手帳が必要だと思ってもすぐに取得できるわけではないため、時間に余裕をもって申請手続きを行いましょう

療育手帳の再判定について

療育手帳は取得後も、2〜10年ごとに定期的に再判定を受ける必要があります。再判定の時期は自治体によって異なりますが、特に幼児期〜学童期(3歳〜12歳頃)にかけては年齢や環境の変化によって障がいの程度が変わることが往々にしてありますので、2年程度で再判定となることが多いです。

再判定の時期については手帳に記載されますので、取得したら確認しておきましょう。再判定の手続きは、期限の3ヶ月前より可能です。

再判定時には、再度発達検査日常生活の聞き取りを受ける必要があります。 期限切れとなるとサービスを受けることができなくなるため、忘れずに余裕をもって再判定を受けましょう。

ライター Kana

筆者は再判定を忘れており、期限切れ1ヶ月前に発達検査を予約。更に、子どもの体調不良が続いて発達検査に行くことができず、一度期限が切れてしまいました。児童相談所に相談し、最終的には自宅に訪問してもらって検査を実施しました。体調不良のようなアクシデントがあることを想定して、早めに再判定の手続きができるとよさそうです。

療育手帳を申請してみよう!

療育手帳の申請には申請書、顔写真、マイナンバーカードが必要です。

療育手帳の申請後は発達検査を受ける必要があります。検査実施機関は18歳以下では児童相談所、18歳以上であれば知的障害者更生相談所です。

手帳の申請から交付には1~3ヶ月かかるため、早めの申請がおすすめです。

ライター Kana

筆者は申請当時、自治体のホームページで申請方法を調べてから行ったにも関わらず、窓口で診断書を求められたり、発達検査の予約が取れなかったりと想定外のことがありました。自治体によって状況は異なりますが、この記事をみて、療育手帳を申請する際の参考にしてもらえたら嬉しいです。


ファミケアの掲載記事およびコラムに関しては、当事者および専門家によって作成しておりますが、全ての方に当てはまる情報ではございません。投稿された情報の利用により生じた損害について、ファミケア運営元では責任を負いかねますので、あくまでもご家庭での判断のもと参考情報としてご利用ください。また、特定の施設や商品、サービスの利用を推奨するものではありません。

療育手帳の申請方法や流れを紹介

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この記事を書いた人

6歳長男が稀少遺伝子疾患によるてんかん性脳症、重症心身障がい児。
次男、夫と4人でまったり田舎暮らしをしています。
保健師の資格を持ち、看護師の仕事をしながら文章を学ぶかけだしライター。

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