付き添い入院がつらい
こんなに大変なのは私だけ?
付き添いがつらいい時の対処法が知りたい
付き添い入院中は、気力的にも体力的にもつらいと感じる方が多いのではないでしょうか。
今回は、付き添い入院経験者のママが付き添い入院のつらい部分について、また経験者から集めたつらい時の対処法についてご紹介します。
▼付き添い入院についての基礎的な情報が知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
付き添い入院は親にとってしんどい
子供が入院した時の保護者の付き添い入院はとても過酷でつらいものです。付き添い入院の実態調査においては、経験者の約半数(51.3%)が「付き添い中に体調を崩したことがある」と回答しています。
【参照】入院中の子どもに付き添う家族の生活実態調査2022|NPO法人キープ・ママ・スマイリング
URL:https://momsmile.jp/wp/wp-content/uploads/2023/06/7c5dad60ff3b57ccd9c96e8579fc0c6b.pdf
病院ごとにシステムは違いますが、ほとんどの場合で、保護者は子供用の小さなベッドで添い寝をするか、寝心地の悪い簡易ベッドで寝ることになります。食事も院内のコンビニなどで済ませる必要があり、栄養はどうしても偏りがちです。
これらの状況により、保護者が体調を崩すことは決して珍しくありません。また、長期間の付き添いが休職や離職に繋がることもあり、身体的にも経済的にも深刻な状況に陥ることがあります。
付き添い入院がしんどいポイント
睡眠環境が悪く熟睡できない
付き添い中は子どもと一緒に病院で寝泊りが必要な場合があります。子ども用ベッドでの添い寝や簡易ベッドでの睡眠は、基本的に寝心地が悪く睡眠環境が整っていません。
また、夜間も常に医療機器の電子音や医療者の見回りによって起こされてしまいます。付き添いが長期間に渡ると慢性的な寝不足に繋がる心配もあります。
栄養が偏ったり暖かいものが食べられない
食事は、院内の売店やコンビニ、食堂で済ませることがほとんどです。病院によっては暖かいものが食べられないこともあります。そのため、どうしても栄養も偏りがちになってしまいます。
筆者は付き添い入院中、いつも生野菜や優しい味のものが無性に食べたくなります。栄養状態が悪いと、どんどん身体が重く疲れやすくなっていきますよね。
子どものケアの負担が重い
付き添い入院中は、投薬や医療ケアも含めた世話全般を保護者が行う場合があります。睡眠不足と疲労の中でそれらを確実にこなし続けるのは非常に大変なことです。
疲労で体調を崩しやすい
睡眠環境の悪さや栄養の偏りに加え、子どもの世話や医療ケアをこなさなければいけないので、どうしても疲労が蓄積されていきます。付き添い中は身体的だけでなく精神的にも負荷がかかることもあり、二重のストレスで体調を崩しやすくなります。
仕事との両立が難しく、経済的に不安
就労しながらの入院付き添いには、職場との調整が必要不可欠です。そのため、入院の長期化が原因で、仕事との両立が困難になり休職や離職をせざるを得ないケースもあります。
付き添い入院がしんどい時の対処法
付き添い入院がつらい時、付き添い入院を経験するみなさんが実践している対処法を教えてもらいました。
電話などで外の人と話す
親しい人との会話は良い気分転換になります。付き添い入院中の話を聞いてもらったり、関係のない話で盛り上がれると心がスッキリすることもあります。
SNSで気持ちを発散する
SNSに自分の気持ちを吐き出して気持ちの整理をしたり、同じような境遇の方達の発信を眺めていると、つらいのは自分だけではないという気持ちになれます。
食べたいものを食べ、飲みたいものを飲む
健康に気を付けることも大切ですが、つらい時は是非自分が喜ぶものを口にしましょう。コンビニで大人買いをしたり、高級紅茶やお菓子を大量に持ち込んだという声もあります。
自分の世界に没頭する時間を作る
漫画やドラマ鑑賞、その他にも自分の好きな趣味を持ち込んで自分の時間を作りましょう。
なにも考えずにボーっとする
何もする気にならない時は、無理をせずただボーっとするのもよいと思います。
筆者は何も食べたくないししたくない時、珈琲を片手にただ空を眺めていました。自分の力ではどうにもならない困難もありますよね。
癒し系グッズや便利グッズを調達する
同じ姿勢がつらい時はクッションを用意したり、眠りにくい時は耳栓やアイマスクを揃えてみたりなど、道具で解決できそうなことがあれば積極的に用意してみましょう。
付き添い入院は誰にとってもつらい
付き添い入院はどんな環境であれ、多くの方にとってとても過酷な環境です。病院で過ごしているだけなのに、こんなにも疲弊してしまうのはなぜ?と感じるかもしれませんが、決して付き添い者の問題ではありません。
しんどいと感じる時は、可能な限り自分自身を労る工夫をしながら、なんとか付き添い入院を乗り越えましょう。
ファマケアアプリでは、匿名でつらい気持ちを吐き出したり、相談や質問をすることができます。また、同じような境遇の方の悩みや呟きをただ眺めるのもおすすめです。ぜひご活用ください。
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