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子どもの補聴器(小児補聴器)の作成や購入方法・流れをご紹介

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補聴器が必要な状況や「生活の中で子どもの聞こえが悪いかもしれない」時、どういった流れで誰と連携したら良いのか、はじめてのことではわかりにくいこともあるかと思います。

そこで今回は、子どもの補聴器(小児補聴器)が必要かも?と思ったときに、どういった流れで購入すればよいのか、ご紹介します。

目次

子どもの補聴器(小児補聴器)とは?

子どもの補聴器(小児補聴器)とは、文字通り子どものための補聴器です。

補聴器は、シンプルに説明すると周囲の音を拾って、装用者の聴力に合った形で音を増幅し、増幅した音を出力する装置です。補聴器は管理医療機器クラスⅡに分類されており、日常で使う一般医療機器(体温計等)よりも高度な管理と適切な使用が必要です。

子どもの聞こえは、ことばの理解や学習成果にとって大きな影響があるため、早いうちに子どもの補聴器で”聞こえ”を改善してあげることが重要です。

▼詳しくはこちらの記事に書いてあります

子どもの補聴器の作成方法・購入方法

子ども用の補聴器の作成方法としては、新生児スクリーニング検査から要再検査となった場合生活のシーンで聞こえにくさを感じた時の流れで流れが異なります。

今回は2パターンに分けて解説します。

新生児スクリーニング検査の要再検査から聴覚障害の診断を受けた場合

新生児スクリーニング検査の要再検査で聴覚に異変がみられた場合には、精密検査を通しつつ、利用できる制度を使って補聴器を購入する流れになります。

STEP
まずは病院で検査をする

新生児スクリーニング検査で精密検査が必要になった場合は、出産時の病院を退院後に専門の病院で精密検査をします。

STEP
検査結果をもとに主治医と対処法を相談する

検査の結果をもとに補聴器やその他の対処法などを相談します。

STEP
高度難聴・重度難聴と診断された場合は自治体の障害福祉課に相談

高度難聴・重度難聴と診断され、対処法として補聴器が必要となった場合には、すぐに補聴器を売っているお店に行くのではなく、自治体の障害福祉課に相談し、障害者手帳の取得手続きをします。

主治医の意見書と共に申請書を提出し、障害者手帳を取得して、補装具申請として補聴器の支給を申請します。実際に障害者手帳や支給を受けるための支給券が届くまでには、少し時間がかかるので注意してください。

中等度の難聴の場合は、自治体毎の助成やメーカーの割引で補聴器を購入することができる場合がありますが、自費購入していく形となります。早期発見・早期治療が大切にはなってくるため、家族や医師と相談して対応していきましょう。

STEP
主治医指導のもと、補聴器の機種を選択

自治体での手続きが完了したら、主治医と一緒に補聴器の種類を選びます。また、この際に補聴器の試聴も開始します。

うぐいす補聴器田中先生

3と4の手順は、並行して行ったり、順序が逆(補聴器の機種を選択してから補装具の申請をする)の場合もあり、医療機関や自治体によって異なります。主治医や障害福祉課の担当者の指示をあおぎましょう。

STEP
補聴器の機種が決まったら購入してイヤーモールドを作成

機種が決まったら補聴器本体を購入します。イヤーモールド完成には耳型を採ってから少し時間がかかるので、イヤーモールドが完成してから補聴器をつけるか、完成するまでは既成の耳栓で対応するかは相談しましょう。イヤーモールド完成までは1~2週間ほどです。

STEP
補聴器を日常的に使用

型取りしたイヤーモールドと補聴器が揃ったら日常的に補聴器を使用します。使っている間に子どもの聞こえがおかしいかな?と感じたら、医師か補聴器店へ相談しましょう。

STEP
一定期間が経過したら定期点検を実施

補聴器を購入した後も補聴器が正しく使えているか、聴力の変化はないか、補聴器の汚れや音の不具合などがないかの点検が必要です。定期的に決められた点検を実施するようにしましょう。

普段の生活や子どもの様子で「もしかして、聞こえにくい?」と感じた場合

生活のシーンで聞こえにくさを感じた時の流れは、聴力検査から主治医との相談を経て購入する流れとなります。

STEP
まずは自宅近くの耳鼻咽喉科を受診し、聴力検査を実施

もしかして聞こえが悪いかもしれない?と感じた時、まずは自宅近くの耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。近くの耳鼻咽喉科で検査できない場合は、検査ができる医療機関へ紹介状を書いてくれます。

また、他に疾患がある方は主治医の方と相談して、耳鼻咽喉科を紹介してもらいましょう。

STEP
検査結果をもとに、主治医と対処法を相談する

検査を受け、結果が出たら医師と対処法を相談しましょう。補聴器やそれ以外の対処法もあるので、どの対処法が良いか検討します。

主治医の診断で、難聴の程度が、高度難聴・重度難聴と診断されたら、自治体の障害福祉課に相談し、まずは障害者手帳の取得手続きをします。自治体の制度を利用しながら、主治医と共に補聴器を作成していきます。(新生児スクリーニング検査の場合の3からの流れと同様です)

中等度難聴と診断されたら、以下の手順となります。

STEP
補聴器をつけた方がよい、となれば、自治体の制度やメーカーの割引制度などが使えるか確認

補聴器をつけることになったら、購入の際に使える自治体の制度やメーカーの割引について調べます。お住まいの自治体やメーカーによって制度が異なるので主治医への相談や自治体や補聴器店に問い合わせをしてみましょう。

【メーカーの制度の一例】リオネット補聴器 ほちょうき購入サポート
https://www.rionet.jp/kids/support/

うぐいす補聴器田中先生

自治体の制度をインターネットで調べるときには、「中等度難聴 子ども 〇〇市・区(お住まいの地域)」で調べると案内が出てきやすいです

STEP
主治医指導のもと、補聴器の試聴を開始、補聴器の機種を選択

主治医と相談しながら、補聴器の機種や補聴器の試聴を開始します。

STEP
補聴器の機種が決まったら、購入&イヤーモールド作成

使える制度があれば、申請をして承認をもらいます。承認後に、補聴器を購入し、イヤーモールドの型取りをして作成します。

STEP
補聴器を日常的に使用

本体とイヤーモールドが手元に揃ったら使用を開始します。

STEP
一定期間が経過したら定期点検を実施

指示されている頻度にしたがって、補聴器が正しく使えているか、聴力の変化はないか、補聴器の汚れや音の不具合などがないかの点検を行いましょう。この際に気になることがあれば、相談します。

子どもの補聴器の作成は早めに

言葉や社会生活での学びの習得に欠かせない”聞こえ”を補助する補聴器は、子どもにとって大切な役割を担います。

もし、子どもが、聞こえていないかも?聞こえにくいのかもしれない、と思ったら、早めに医療機関を受診し、今の聴力の状態を把握することから始めましょう。日常生活は問題なくできるくらいの聴力はあるので、健康診断などではひっかかることはなくても、実は難聴だった、というケースもあります。

後ろから声をかけたけど無視された、と友だちに捉えられたり、先生が黒板の方を向いて話していると聞こえづらく、授業の理解がしづらい、などの困りごとを抱えているけれど、その困りごとが難聴によるものとは思わず、問題が表面化しづらい場合もあります。

もしかして、と思ったら、まずはお近くの耳鼻咽喉科で相談してみましょう。補聴器は、国の制度や自治体の助成を受けながら作成していくこともできるため、補聴器が必要かもしれない、と感じたら、作成や購入を検討するのがおすすめです。主治医と相談しながら、ぜひ子どもにあった補聴器を見つけてくださいね。

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この記事を書いた人

田中智子のアバター 田中智子 認定補聴器技能者 うぐいすヘルスケア株式会社・うぐいす補聴器 代表取締役 MBA(経営学修士)

補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。

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