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医療的ケアがある子と旅行を楽しもう!はじめて旅行の流れを解説

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医療的ケア児を連れての初めての旅行、何を準備したらいいかわからない

医療的ケア児がいるから準備が大変なのかな…?

今回は、そんな医療的ケア児のいる家族のために、実際に旅行を経験した筆者が、旅行先の見つけ方や事前に準備すること、当日の過ごし方や帰るときの準備などをまとめました。

今回一緒に旅行に行った息子の情報

  • 旅行時で0歳10ヶ月
  • 医療的ケアは、人工呼吸器、経鼻栄養、持続吸引あり
  • 移動はベビーカー(海外製の大きいもの)
目次

旅行先の見つけ方

旅行をするために、まず旅行先を見つける必要があります。私たちは以下のポイントで旅行先を選び「星のリゾート 界 鬼怒川」に2泊3日ではじめて旅行をしました!

界 鬼怒川(星野リゾート)
所在地:栃木県日光市鬼怒川温泉滝308
アクセス:鬼怒川温泉駅より徒歩約15分
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikinugawa/

行き先は車で行ける遠すぎない場所

初めての旅行では、車で行ける遠すぎない場所を選ぶのがおすすめです。筆者は2〜3時間程度で行けるところを基準に選びました。

新幹線や飛行機は準備のハードルが高く、自宅から荷物も運べて、途中で自由に休憩できる車を利用するのが最初の旅行にはベストでした。

ゆっくり過ごせる場所がおすすめ

私たちは温泉のような家族全員がゆったり過ごせる場所を選びました。

アクティビティがあるのも楽しいですが、初めてなので行き先でトラブル起きにくく、ゆっくりできる場所の方が安心して過ごせます。実際、親たちは温泉でゆっくりし、息子はロビーや部屋から見える緑を見たり、新鮮な空気を楽しんだりして家族みんなで楽しめました。

界 鬼怒川の客室から見える風景
客室から見える緑がいっぱいの風景/ 筆者撮影

2.事前に準備すること

旅行に行く日程や行き先が決まったら、旅行に行くための準備を進めます。荷物以外にも旅行先での過ごし方などを考えて、様々な準備をしました。

医師に旅行について相談・確認する

旅行に行く前に健康状態の確認や旅行先での医療体制の確認を行いました。事前の確認情報共有をしておく事で、安心して旅行も楽しめました。

旅行許可を得る

まずは医師に旅行に行っていい健康状態なのかを確認しましょう。本調子ではない時に出かけても、体調が悪くなってせっかくの旅行が楽しめません。特にはじめての場合は旅行前には、一度病院へ受診や相談をしておきましょう。主治医へ旅程行き先を伝えておく事で、緊急時の対応にも役立ちます。

紹介状を書いてもらう

旅行先で体調が悪くなった時に行く病院の確認とその時に提出する紹介状を用意してもらいましょう。実際に使用する機会がない事が一番良いですが、もしものために用意しておくと安心です。

筆者が初めて旅行に行った時は、訪問医とかかりつけの病院の主治医の両方に旅行許可を得ました。

また、宿泊先から車で約40分のところに小児科のある病院があることを事前に調べておきました。宿泊先からなるべく近くに病院がある方が安心です。

宿泊先に相談・確認する

事前に電話やメールで滞在時に必要なものや過ごし方を確認しておくことで、スムーズに旅行を楽しむ事ができます。行ってみたら必要なものがない!と困ってしまわないように、気になる部分を宿泊先へ事前連絡しておきました。

宿泊先に人工呼吸器の子どもが宿泊していいか確認する

人工呼吸器を使用している場合、大きめのアラームが鳴ることを事前に宿泊先に伝えておきましょう。他のお客さんの迷惑にならないのか確認しておくことをおすすめします。

ベビーベッドまたはベビーマットの用意があるか確認する

お子さんが乳幼児である場合、ベビーベッドやベビーマットの用意があるか事前に確認しておきましょう。

お子さんと一緒に寝ている人は確認する必要はありませんが、宿泊先によってはベビーベッドベビーマットの用意がないので、お子さんと別で寝ている人は確認しておくと安心です。

注入や呼吸器の加湿器の水が引っ掛けられるポールが部屋にあるか確認する

注入や人工呼吸器の加湿器の水は、高さがある場所に引っ掛けて使いますよね。我が家では普段、医療用の点滴スタンドを使用していますが、宿泊先にあることはほとんどありません。

お子さんが乳幼児で、宿泊先にベビーベッドの用意がある場合は、ベビーベッドに引っ掛ける方法でも問題ないでしょう。

お子さんが大きかったり、ベビーベッドの用意がなかったりする場合は、洋服を掛けるハンガーラックの用意がないか確認しましょう。ハンガーラックなら移動も可能なので、どこの場所で寝るとしても問題なく使用できます。

また、S字フックを用意しておくと引っ掛けられるようになります。それでも用意がない場合は、自宅から普段使っているものを持っていったり、ハンガーラックを自分で準備したりするのがいいでしょう。

筆者の場合は、宿泊先に相談したところ、わざわざハンガーラックを購入して用意してくださいました。S字フックを使って引っ掛けて、こんな感じで息子の寝床を準備しました。

寝転ぶ子供の横に置いたハンガーラックに水を引っ掛けて使用している
左奥にあるのがハンガーラック/ 筆者撮影

お食事処でベビーカーやバギーを使用できるかの確認

食事する場所が部屋ではない場合、お食事処でベビーカーやバギーを使用できるか確認しましょう。スペースが取れるかどうか、個室なのかそうじゃないのかなどを事前に聞いておくと安心です。

筆者の場合は半個室のお食事処で、ベビーカーを置くスペースは確保できる広さだったのですが、ベビーカーに乗る息子からはライトが近く、途中から泣き出すというハプニングがありました。

可能なら、お食事処より部屋食の方が安心して食事の時間を過ごせるのかなと思いました。

お食事処の席に置いたベビーカーに座る子供
お食事処での息子とベビーカーの様子 / 筆者撮影

宿泊先に酸素濃縮機や酸素ボンベを手配しておく

酸素濃縮機や酸素ボンベを提供している業者にお願いすると、酸素濃縮機や酸素ボンベを宿泊先に設置してくれます

お願いする際は、どのくらいの量の酸素を毎日使っているのか宿泊日数はどのくらいなのかを伝えましょう。後日、回収もしてくれ、料金も無料です。

酸素濃縮機と酸素ボンベ
設置してもらった酸素濃縮機と酸素ボンベ / 筆者撮影

一部荷物を事前に配送する

医療的ケア児のお子さんとのお出かけは普段から荷物が多いですよね。全員分の洋服や消耗品(カテーテルや人工鼻、栄養剤や加湿器の水など)は事前に宿泊先へ往復で郵送しておきましょう。

それでも普段のお出かけに比べたら荷物は多くなりますが、郵送しないよりは荷物が少なくすみます。

今回の旅行で持っていった全持ち物や持ち物を準備するポイントに関しては以下の記事でも紹介しています。よろしければ参考にしてみてください!

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いざ出発!旅先での過ごし方

準備がおわったら、いよいよ当日です。移動も含めて旅先で過ごす時間もゆっくりと楽しめました。私たちの旅程での1日目から3日目までの過ごし方を紹介します。

【旅行先へ移動】休憩しながら車で移動する

途中のサービスエリア休憩所で休みながら移動しましょう。大きいサービスエリアだと色んなお店やお土産があるので、それらを見るだけでもお子さんにとって楽しい時間になります

筆者の1歳の息子はサービスエリアに着いた途端まわりをキョロキョロ。ニコニコしながらアトラクションのように楽しんでいました。

【旅行先到着】子どもの居場所を確保し、機器をセッティングする

宿泊先についたらお子さんの居場所を作り、機器をセッティングしましょう。

お子さんの医療的ケアがどのくらいあるかにもよりますが、人工呼吸器吸引機吸引セットオムツなど、いつもとは違う環境で1からセッティングをするとなると想像より時間がかかります。

夕飯の時間を遅めにしたり、事前にどこに何を置くかイメージしたりしておくと時間に追われず済むかもしれません。

筆者の体験談ですが、チェックインしてから夕飯までたっぷり時間があると思っていましたが、セッティングに時間がかかり、温泉に入れないまま夕飯の時間になってしまいました。夕飯の時間を遅めにしておけばよかったかなと思います。

【旅行1日目&2日目】順番に温泉を楽しむ

セッティングが終わったら、子どもの見守りが最低1人は必要なので、順番に温泉に入ります

せっかくの旅行なのでゆっくり過ごしつつ、一緒に来ている他の家族の負担にならないように時間を決めておくと、みんなで温泉旅行を楽しめます。

【旅行1日目&2日目】みんなで食事を楽しむ

お食事処や部屋食でみんなで食事を楽しみましょう。お子さんは注入などでご飯が食べられないこともあると思いますが、一緒にテーブルを囲むだけでも家族団欒の時間を過ごすことができたように感じます。

【旅行1日目&2日目】夜は休みながら見守りをする

夜は家で過ごす時と同様、お子さんが寝ている時には一緒に寝て、アラームが鳴ったり泣いたりしたときは対応できるようにしていました

可能なら両親が交代で見守れるようにしておくと、「1人だけが疲労困憊…」というようにはならずに済みます。また、アラームがなった時にすぐに駆けつけられる場所で子どもが寝られるようにしておくと、もしもの時にすぐに対応できるので安心です。

【旅行3日目】荷物を片付け帰る準備をする

チェックイン前に荷物を片付けましょう。当日持ち帰らないといけないものと郵送するもので分けるようにします

もちろん車に全部荷物が入るご家庭は、当日全て持ち帰るのでも良いと思います!

【旅行3日目】帰ってもすぐに必要にならない荷物は配送する

事前準備同様、全員分の洋服や消耗品(カテーテルや人工鼻、栄養剤や加湿器の水など)は郵送で送るようにすると、当日持ち帰る荷物が少なくて済みます

注意するポイントとしては、郵送に数日かかるということ。すぐに必要なものは当日持ち帰るようにしましょう。

【旅行3日目】思い出にみんなで浸りながら帰宅する

準備が終わったら、みんなで帰宅します。思い出に浸りながら話す時間もとても楽しいものです。

初めての旅行の流れを知って当日を楽しもう!

旅行先の見つけ方から帰るまでの流れを解説しました。医療的ケア児だからこその旅行先の選び方や事前準備、当日の過ごし方がありますが、一つ一つ準備をしていけばとてもいい思い出を作ることができます

旅行を楽しむためにも、この記事を参考にしていただけたら嬉しいです!

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ファミケアの掲載記事およびコラムに関しては、当事者および専門家によって作成しておりますが、全ての方に当てはまる情報ではございません。投稿された情報の利用により生じた損害について、ファミケア運営元では責任を負いかねますので、あくまでもご家庭での判断のもと参考情報としてご利用ください。また、特定の施設や商品、サービスの利用を推奨するものではありません。

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この記事を書いた人

大学卒業後福祉の仕事に携わり、結婚を機に在宅勤務のライターやSNS運用の仕事をしています。1歳のミオチュブラーミオパチーの息子のママ。夫と息子と平和に楽しく暮らしてます。

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