就学期の子どもが放課後や長期休みに療育を受けられる放課後等デイサービス。子どもが長く過ごす場所だからこそ、その子に合った施設を見つけたいですよね。
でも実際に見つけようとすると「何から動いたらいいんだろう?」「どこを見て選べばいいんだろう」と迷うこともあるのではないでしょうか。
そこで今回ファミケアでは、放課後等デイサービスを利用している先輩ママ・パパ8人にアンケートを実施。放課後等デイサービスを探し始めた時期や見学の有無、重視したポイントなどのリアルな声を集めました。これから施設探しを始める方は参考にしてください!
▼放課後等デイサービスについてはこちらの記事で解説しています

回答者の情報
回答者8人
重症心身障害あり:7人
知的障害のみ:1人
そのうち医療的ケアあり:6人
いつ・どうやって放課後等デイサービスを探した?
放課後等デイサービスを探し始めた時期

「放課後等デイサービスを探し始めた時期」については、全体の6割が年長時に放課後等デイサービスを探し始めたという結果でした。
その上で「探し始めた時期は適切でしたか?」という質問には、8人中7人の方が「はい」と回答。
▼「いいえ」の方の声
- 転居を伴う就学で問い合わせ先情報が限られていたため、探しはじめたのが就学直前(年長の冬)になってしまった

就学と同時に引っ越しとなると、地域の支援の情報を得るのが大変なんだね。
探し方の傾向


「放課後等デイサービスをどのように探しましたか?」の質問には、意外にも「ネット検索」が一番多い結果でした。その他、「知人や相談支援専門員からの紹介」「児童発達支援からそのまま持ち上がり」が多い結果となりました。



放課後等デイサービスも併設している児童発達支援を利用しておくのは安心材料の一つだね!
利用前の見学


8人中7人が、利用前に施設の見学をしていました。見学に行った施設数は家庭によって差があり、最多で7ヵ所の見学に行った方も!
▼見学に行った方の声
- 見学は行った方がいいと思います。雰囲気が合っているかどうかがよくわかります。
- 空きのある事業所が複数見つかった場合は、見学・口コミ・相談支援からの評価など、多角的に放課後等デイサービスの環境・理念・支援内容などを調べることをおすすめします。
- 利用を始めるとマメに連絡や調整が必要なので、どんな方法でコミュニケーションが取れる事業所かをあらかじめ確認できると良いです。
▼見学に行かなかった方の声
- 児童発達支援から完全持ち上がりだったので、同じ施設に通うことができました。



新規利用の時には見学に行くのがおすすめだよ!
放課後等デイサービスをどう選んだ?
先輩ママ・パパが重視したポイントTOP3


放課後等デイサービスを選ぶときに重視したポイントは以下の3点が同率1位でした。
- スタッフの対応・雰囲気
- 医療的ケアへの対応
- 通いやすさ・立地
これらの項目は先輩ママ・パパが「安心して預けられる」「信頼して任せられる」と判断するために重視した方が多かったです。
背景として、回答者の多くが医療的ケア児を育てるご家庭であったことから「医療的ケアへの対応」や「移動のしやすさ(通いやすさ)」が特に強く意識されている傾向が見られました。
「ここが決め手だった!」リアルな声
放課後等デイサービスを選ぶとき、「ここが決め手!」と感じたポイントを、保護者の方々に聞きました。実際の回答を一部抜粋してご紹介します。
預かり時間・利用日数
- 利用できる日数と預かり時間が合っていたことです。
- 預かりの時間が長かったことが決め手でした。
- 一か所は土曜日も開所しており、その点が利用の後押しになりました。
スタッフの対応・子どもへの配慮
- スタッフの対応がよかった。医療的ケアへの対応も含めて安心感がありました。
- 児童発達支援から通っているので、スタッフの方も我が子をよく理解してくれており、対応も温かく安心でした。
通いやすさ・立地
- 自宅からの近さ。1か所目の施設は遠かったため、移動の負担を心配していたところ、ちょうど自宅近くに新しい施設ができたので、利用を始めるきっかけになりました。
通える施設が限られていたという声も…
- 複数の中からこの決め手で選ぶ、というような選べる状況ではなく、入れるところに入ったという感じです。
- 医療的ケアのある重症心身障害児が通えるところがほとんどないので、正直、決め手というかここしかなかったというのが本音。その中でも、看護師さんが小児病棟出身で安心できたというのは大きかったです。
これから放課後等デイサービスを探す人へ、先輩ママ・パパからアドバイス
とにかく早めに動くことが大事
- とにかく早めに探し始めることをおすすめします。児童発達支援と違って放課後等デイサービスは卒所する児童も少ないので空きが生まれにくいです。就学の1年以上前から探し始めてもいいと思います。
- 重症心身障害児や医療的ケア児の放課後等デイサービスは本当に数が限られていて、利用枠の待ちがあったりします。児発から通ってくれている人優先という場合もあるので、なるべく早く動いて損はないと思います!
- 重症心身障害児の入れる放課後等デイサービスは少なく、枠がすぐなくなってしまうので、早めに動くのが吉。
- うちの場合はたまたまオープンするデイの情報を友達から聞いてすぐにいって、オープニングメンバーとして入れて、夏休みも毎日利用出来ています。これはかなりラッキーだったので、事前に調べたり見学を繰り返すのは時間をかけた方がいいと思います。
児童発達支援からの持ち上がりを検討
- 児童発達支援からの持ち上がりで放課後等デイサービスに入れたのはすごくよかったので、放課後等デイサービス利用をにらんで児童発達支援を利用し始めるのはおすすめしたいです。子どもも、学校という新しい環境のなかで少なからずストレスがあると思うので、知っている人たちの支援が継続できるというのはとても重視しました。
- 就学するときに学校と擦り合わせることが多すぎるので、放課後等デイサービスも新しくするとなるとかなり大変だったと思います。児童発達支援の職員さんはずっと知っている人なので、ケアに関することなど新たに打ち合わせしなくてもよくて、親の負担も軽くなったと思います。
- 児童発達支援から通っているので、スタッフの方も我が子をよく理解してくれており対応も安心です。我が家の年はたまたま卒所の年齢の子が数人いたため、児童発達支援からもちあがりで週5行けました。利用枠がどの程度空くかは年によって異なるので、早めに状況を確認しておくと良いと思います。
放課後等デイサービス選びは早めの情報収集と見学が肝心!
今回、先輩ママ・パパの声からみえてきた放課後等デイサービスの探し方のポイントは3つです。
- 探し始めるのはできるだけ早めに!
- 見学はできるだけ行っておくのがおすすめ
- 児童発達支援からの持ち上がりも検討を



これから放課後等デイサービスを探す人は参考にしてね!
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