通常の食事をミキサーにかけて作るミキサー食。ミキサー食に関するお悩みとして多いのが、
食欲をそそる見た目ではない
食事に色合いがない
など、食事の見た目や盛り付けに関することです。
そこでこの記事では、毎日子どもにミキサー食を作っている筆者が、ミキサー食の盛り付けアイデアや簡単にできる工夫を紹介していきます!
ミキサー食とは
嚥下機能の低い子どもや胃ろう注入を行っている子どものために、ミキサーにかけてペースト状にした食事をミキサー食といいます。必要に応じて、さらに飲み込みやすくするためにとろみをつけたり、ゼリー状にしたりすることもあります。
ミキサー食は、嚥下障害があっても食べやすいというメリットがありますが、見た目に何を食べているか分かりにくく、食欲がわきにくいというデメリットもあります。
たしかにミキサー食は食事のメニューも分かりづらく、どれも同じに見えてしまいがちです。そういう場合には盛り付けを工夫することでもっとおいしそうな見た目になりますよ!
▼ミキサー食については、こちらの記事でも詳しく解説しています
シーン別の盛り付けのアイデア6選を紹介!
ここからは具体的に、シーン別にミキサー食の盛り付けアイデアを紹介していきます。
日々のミキサー食の見た目の工夫アイデア
まずは日々の生活の中でできることを紹介します。
器にこだわる
器の形や色に変化をつけることで、より食欲をそそる盛り付けにすることができます。オレンジや黄色など暖色系の器や、可愛い形の器で食卓を彩るのも素敵です。
デザートであれば、少し高さのあるガラスの小さなカップに盛り付けるとおしゃれに見えます。
彩りにこだわる
Special thanks:kazekozou.kan
投稿はこちら:https://www.instagram.com/p/C4zgBXQrdgS/utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D&img_index=1
食材をすべて一緒にミキサーにかけるのではなく、食材を分けてミキサーにかけることで、彩りが良くなります。
例えばハンバーグは、付け合わせの野菜も全て一緒にミキサーすると茶色くなってしまいますが、別々にミキサーにかけることで食材の色がわかりやすくなります。
ミキサー食を彩りにこだわった見た目にするには、冷凍ミキサー食を活用するのもおすすめです。
ミキサー食はある程度の量がないとミキサーにかけにくいため、食事のたびに品数を豊富に準備することは難しく、手間もかかります。
そこで、一度にまとまった量のミキサー食を作って小分けにして冷凍しておくことで、少量ずつ色々なメニューを食卓に出すことができ、より彩りも豊かになります。
▼ミキサー食の冷凍方法についてはこちらの記事で解説しています
パセリや調味料を最後に添える
パセリやこしょうといった粉末を最後に少量添えるのも、おしゃれでおいしそうに見える工夫の1つです。オムライスのような要領で、出来上がったミキサー食にケチャップやソースなどの調味料を最後に添えてもいいですね。
特別な日のミキサー食の見た目の工夫アイデア
誕生日、クリスマスなどのイベントにおすすめの、より特別感のある盛り付けを紹介します。
簡単にできる模様を描く
ミキサー食に簡単に描けるハートの模様を紹介します。
ベースとなるミキサー食の上に、色の異なるミキサー食(あるいは調味料)をぽたぽたとたらします。たれ落ちた円の中心を爪楊枝でなぞるだけでハートの完成です。
1つずつたくさんのハートを描く方法もありますし、数個繋げて描くのもかわいいです。器を一周させる描き方もあります。色の組み合わせやハートの配置によって、クリスマスリースやクリスマスツリーも表現できますよ。
ミキサー食にイラストを書く
ミキサー食にイラストを書くのも特別感があって素敵です。ケチャップやソースなどの調味料の他、にんじんやほうれん草といった色鮮やかな野菜のペーストで書くとカラフルになります。
イラストを描くときは、シリンジやスポイトを用います。クッキングシートで絞り袋を作成して使用してもOKです。イラスト用のペースト食が柔らかすぎると上手に描けませんので、スプーンからタラリと落ちる位の硬さに調整して描いてみてください。
オブラートアート
近年、オブラートを使ってイラストを転写する、オブラートアートが話題になっています。
オブラートアートに必要なのはオブラートと食品用のカラーペンです。
作り方はオブラートに直接イラストを書き、それをそっとミキサー食に載せるだけです。
オブラートや食品用カラーペンを準備する必要がありますが、ミキサー食に直接イラストを書くよりも簡単で手軽にできるのがポイントです。
盛り付けの工夫は無理なく取り入れ楽しい食事を
この記事では、日常的に取り入れられる簡単な盛り付けの工夫や特別な日に取り入れたいこだわりの盛り付けを紹介しました。
普段の食事作りだけでも大変なところ、栄養バランスや水分量など考えながらミキサーにかけて食事を準備するのは、簡単なことではありません。その上、見た目や盛り付けも試行錯誤しているママやパパは、もうその気持ちだけで愛情に溢れていると思います。
最初はうまくできなくても、慌ただしく過ごす中で彩りを考えられない日があっても、ママやパパの愛情は十分に子どもに伝わっています。1番大切なことは家族みんなが楽しめること。頑張りすぎず、できることから取り入れていって、毎日の食卓がさらに楽しく賑やかになってくれると嬉しいです。
みんなのミキサー食も見てみたいな!InstagramやXで「#ファミシェアミキサー食」をつけて投稿してね!
▼ミキサー食のレシピに困ったらこちらの記事をどうぞ
コメント