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外出時の喀痰吸引(たんの吸引)はどうする?手順や注意点、外出用の吸引器の選び方も解説

外出時の喀痰吸引(たんの吸引)はどうする?手順や注意点、外出用の吸引器の選び方も解説
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自宅で普段吸引器を使っている場合

外出の時はどうしたらいいの?

どうすると便利なの?

と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、実際に在宅と外出時で吸引器を使い分けている筆者が、外出時の吸引をどうやって実施するかや注意点、吸引器の選び方までご紹介します。

目次

医療的ケアの喀痰吸引(たんの吸引)があっても外出は可能?

医療的ケアの喀痰吸引があっても外出することは可能です。

喀痰吸引が必要になるとき、どのように対応したらいいか想像がつかない人もいるかもしれません。しかし、喀痰吸引をする場合の持ち物のセットや喀痰吸引をする場所、注意点・ポイント、外出用に便利なおすすめの吸引器などを知っていれば、医療的ケアの喀痰吸引があっても安心して外出できますよ。

外出時に喀痰吸引をする場合の持ち物やセット

基本的には、吸引器は外出用のものを使用しますが、その他は喀痰吸引時に自宅で使用しているセットと同じものを用意します。

1.外出用に便利な吸引器

後にポイントを紹介しますが、外出用に便利なコンパクトな吸引器を持っていきます。コンパクトなのでかさばらず軽量なので移動に便利です。

中には外出用ではなく自宅で使用している吸引器を持っていく人もいます。使い慣れているので吸引力の面などでも安心できますが、やはり大きいので移動にはあまり向いていないかもしれません。

2.自宅で使用している吸引セット

自宅で使用している吸引セットの写真透明なカゴに、気管用の吸引カテーテルが挿してある吸引カテーテルを保管する容器(蓋付のドレッシング用のボトル)口鼻用の吸引カテーテルが挿してある吸引カテーテルを保管する容器、アルコール綿、喀痰吸引後に吸引器に通す用の水が入ったボトルが収納されている。
自宅で使用している吸引セットとアルコール綿

自宅で使用している吸引セットを持っていきます。

吸引セットの中身

  • 気管用の吸引カテーテル
  • 吸引カテーテルを保管する容器
  • 口鼻用の吸引カテーテル
  • 吸引カテーテルを保管する容器
  • アルコール綿
  • 喀痰吸引後に吸引器に通す用の水が入ったボトル

ボトルも、衛生面的に考えて気管用口鼻用に分けて用意します。

自宅用と外出用の吸引セットをわけている人もいます。その場合は、自宅用とは別にカテーテルを保管する容器を用意する必要があります。

3.外出用吸引器の充電器とバッテリーの充電器

外出用吸引器ベベキュアの充電器とバッテリーの写真
充電器とバッテリー

外出先に充電できる場所があるかはわかりませんが、直接コンセントと吸引器につなぐ外出用吸引器の充電器とバッテリーの充電器も常に持ち歩くようにします。

フル充電で数時間もつものもありますが、災害や何かあったときのために準備しておくと安心です。

ライター侑里子

保育園で使用する際は、できるだけ、直接本体に充電器をつなげてコンセントにさすタイプの充電器を使用してもらうようにしています。

外出時に喀痰吸引をする場所

外出時に喀痰吸引をする場所は、路上だと難しいので車の中椅子・机がある場所がおすすめです。吸引器を置く場所はできるだけ安定した場所がいいので、平らな場所を探しましょう。

また子ども用のバギーによっては、テーブルを装着できたり、外出用の吸引器を引っ掛けたり置いたりできる場所があります。その場合は、いつでもどこでも喀痰吸引することが可能です。

持続吸引の場合

持続吸引器の場合は、常に子どもの口の中に吸引カテーテルが入っている状態です。

持続吸引器と唾液をためるボトルはまとめて小さなカバンやケースに収納し、ベビーカーや子ども用バギーなどの荷台に乗せたり、手元のフックに引っ掛けたりして使用するのがおすすめです。

外出時に喀痰吸引するときの注意点・ポイント

1,椅子や机など平らで安定した場所に吸引器を置いて吸引する

外出中に喀痰吸引が必要になった場合、椅子や机など平らで安定した場所に吸引器を置いて吸引するようにしましょう。

子ども用バギーにテーブルを装着したり、外出用吸引器を引っ掛けたりできる場合には、子ども用バギー上で喀痰吸引することができます。

斜めになっている場所や安定しない場所に置くと、吸引器を落とす可能性があり、壊れる原因になるので注意が必要です。

2.吸引時に使うカテーテルや水は自宅で使用しているセットを持っていけば問題なし

前述の持ち物の部分でお話しした通り、喀痰吸引時に使うカテーテルや水、アルコール綿は、自宅で使っているカテーテルや水がボトルにまとめられた吸引セットを持っていけば問題ありません

もちろん、外出用に別で用意して使い分けて使用するのもよいと思います。

ライター侑里子

我が家は自宅で使っているカテーテルを保管するボトルや水が入ったボトルをまとめた吸引セットを外出時もそのまま使用しています。水が入ったボトルには蓋を付けて、水がこぼれないようにしています。

外出時に便利な吸引器の選び方

外出時に使う吸引器はコンパクトなサイズがおすすめ

吸引器に様々な種類のものがありますが、外出時は荷物が重くならないようにコンパクトサイズの吸引器を使うのがおすすめです。

メリットは、軽くて小さいので持ち運びに便利なところ。

デメリットは、小さい分、吸引力は自宅で使用している吸引器に比べると劣ってしまうところです。

それでもやはり、バギーやベビーカーで持ち運ぶことを考えると、コンパクトサイズの喀痰吸引器を使うのが外出時には便利だと思います。

バッテリーは別売りな場合があるが購入しておくと安心

外出用の吸引器は種類によっては、バッテリーが別売りな場合があります。

バッテリーがなくてもコンセントに繋げる充電器があれば使用可能ですが、外出時はコンセントがない場合が多いので、バッテリーが別売りだとしても購入した方が便利で安心です。

ライター侑里子

バッテリーの持ちは外出用の吸引器の種類によりますが、私が使用しているべべキュアはフル充電4時間で2〜3時間もつと言われています。

外出時に便利なおすすめ吸引器

べべキュア

鼻水用吸引器、ベベキュア本体の写真重さ1.3kg、幅206×奥行き98×高さ175mmのコンパクトな仕様
べべキュア本体

見た目がおしゃれで人気なべべキュアは、本来は鼻水用吸引器です。

重さ1.3kg、幅206×奥行き98×高さ175mmコンパクトな仕様になっています。

鼻水用吸引器ではありますが最大吸引圧力は-80kPa±10%あり、自宅で使用しているスマイルケアの最大吸引圧力-75kPa±10%とほとんど差がありません

ライター侑里子

しかし実際に使用してみると、吸引力は自宅で使用しているものと比べると劣ってしまうなと思います。

エレノア

エレノアもべべキュア同様、本来は鼻水用吸引器です。

重さ960gと非常に軽量で、大きさも幅22cm×高さ14.6cmコンパクトサイズです。

最大吸引圧力も-80kPaあり、自宅で使用しているスマイルケアとほとんど差がありません

▼エレノアについてはこちらで紹介しています

外出用の吸引器を使っておでかけ中も喀痰吸引できるようにしよう

外出時に喀痰吸引があっても大丈夫?と心配の方もいると思いますが、できるので安心してください。

外出時に喀痰吸引をする場合の持ち物やセット、外出時に喀痰吸引する場所、外出時に喀痰吸引するときの注意点やポイントをおさえれば問題ありません。

外出時に使用する喀痰吸引器はコンパクトなものがおすすめです。今回は2種類紹介したので、是非参考にして購入を検討してみてくださいね。


ファミケアの掲載記事およびコラムに関しては、当事者および専門家によって作成しておりますが、全ての方に当てはまる情報ではございません。投稿された情報の利用により生じた損害について、ファミケア運営元では責任を負いかねますので、あくまでもご家庭での判断のもと参考情報としてご利用ください。また、特定の施設や商品、サービスの利用を推奨するものではありません。

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この記事を書いた人

大学卒業後福祉の仕事に携わり、結婚を機に在宅勤務のライターやSNS運用の仕事をしています。1歳のミオチュブラーミオパチーの息子のママ。夫と息子と平和に楽しく暮らしてます。

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