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車椅子マークとは?歴史や車椅子マークを使用できる人、車椅子マークが使われる場所や場面などを紹介

車椅子マークとは?歴史や車椅子マークを使用できる人、車椅子マークが使われる場所や場面などを紹介
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出かけ先や車などで見かけることが多い車椅子マーク

今回は、車椅子マークとは何かや歴史、使用できる人、使われる場所や場面、車椅子マークを貼る場所や位置などについて解説します。

目次

車椅子マークとは

車の後方に貼られた車椅子マーク

車椅子マークとは、障がいがある人が利用できる施設や建築物であることを示す世界共通のマークです。正式名称は「国際シンボルマーク」といいます。車椅子マークの名称として浸透していますが、絵のような車椅子の方だけでなく、すべての障がい者の方が利用できる施設や建築物であることを示しています。

マークの使用については、国際リハビリテーション協会の「使用指針」に定められています。使用指針は以下の通りです。

1.現在、国や自治体において、建築物への設置基準が制定されております。 建築物にマークを設置する際は、国(バリアフリー新法)や自治体(まちづくり条例)などの設置基準にもとづき使用することを推奨しています。

2.公共輸送機関に設置する際は、障害のために移動能力が限定されている方に、安全に利用できるスペースが確保されていることを確認し、設置者の責任の上でご使用下さい。

3.個人の車に表示することは、国際シンボルマーク本来の主旨とは異なります。 障害のある方が、車に乗車していることを、周囲にお知らせする程度の表示になります。 したがって、個人の車に表示しても、道路交通法上の規制を免れるなどの法的効力は生じません。

駐車禁止を免れる、または障害者専用駐車場が優先的に利用できるなどの証明にはなりませんので、ご理解の上ご使用下さい。

日本障害者リハビリテーション協会 https://www.jsrpd.jp/overview/symbol/

車椅子マークの歴史

車椅子マークは、1969年に国際リハビリテーション協会によって制定されたものです。

「各国ばらばらに使われているシンボルマークを統一したものとして、障がい者の物理的環境改善のために使用しよう」という目的のもとに作成されました。

近年は、障がい者ではない方が車椅子マークの施設や場所を使用していたり、車椅子以外の方の障がい者が車椅子マークの施設や場所の利用を断られたりするなどの問題が増えています。

車椅子マークを使用できる人

車椅子マーク(国際シンボルマーク)は障害があるすべての人が使用できます。

マークの形が車椅子に乗っている人であることから、車椅子以外の障がい者は使用できないと勘違いされる場合もあり、問題となっていることもあります。しかし、実際には車椅子に乗っている人だけでなく、聴覚障害者精神障害者など、身体障害以外の障がい者も使用できるマークです。

車椅子マークは勝手につけていいの?

車椅子マークのステッカーを車やバギー等につけるために、特に許可や申請は必要ありません

ただし、車椅子マークのステッカーは、周囲に障がい者が車やバギーに乗っていることを表すだけのものです。ステッカーを貼っているからと言って、障がい者の方が乗っていない車で障害者専用駐車スペースに車を停められるわけではありません。

車椅子マークが使われる場所や場面

車椅子マークが使われる場面や場所を説明します。

駐車場

車椅子マークが表示されている障害者専用駐車スペースでは、障がい者の方が乗っている車を優先的に停めることができます。

障害者専用駐車スペースは、出入り口に近いことが多く、またスペース自体も一般の駐車スペースより広いです。車椅子や子ども用バギーに乗り降りする際に、スペースが十分あるので安心して乗り降りすることができます。

電車の車内やホーム

一部の電車において、車内やホームに車椅子マークが使用されています。

電車の車内では、障がい者の方専用のスペースを作るために一部車両の床に車椅子マークがデザインされています。また、ホームでは一部車両の床に車椅子マークを使用し、「ホームと列車の隙間をせまくしています」と表示してある場所もあります。

車椅子マークを貼る場所や位置

車椅子マークを貼る場所や位置も説明します。

車に車椅子マークを貼る場合は、あくまで「障がい者が車に乗っている」ことを周囲に知らせるためだけのものであり、法的な効力はありません

ですので、障がい者が車に乗っているからといって、必ず車椅子マークを貼らないといけないわけではありません。

車椅子マークを貼る場所に指定はないですが、「障がい者が車に乗っている」ことが周囲に伝わることが目的であるため、車の後ろの見やすい位置に貼るのが一般的です。もしくは、フロントガラスに貼り、障害者専用駐車スペースに車を駐車した時などに、停めるべき人が停めていることを主張できるようにする場合もあります。

車椅子や子ども用バギー

車椅子や子ども用バギーに車椅子マークを貼る場合もあります。

これも、「障がいのある人が乗っていますよ」とまわりに知らせるものであるため、見やすい場所に貼るのがいいでしょう。障害者マークのステッカーは、ホームセンターやカー用品店などで、比較的簡単に手に入れることが可能です。

車椅子マークについて正しく理解をして使用しよう

世界共通で、「国際シンボルマーク」が正式名称である車椅子マーク。駐車場や車、バギーなどでよく目にするマークです。

車椅子に乗っている人のマークであることから、使用できる人は車椅子に乗っている人に限られると思われがちですが、精神障害や聴覚障害のある人など、車椅子に乗っていなくても障がいがある人なら誰でも使用することができます。

また、車やバギーなどにつける車椅子マークはあくまで「障がいがある人が乗っています」と周囲に知らせるものであり、法的な効力はありません。

障害者専用駐車スペースや電車の車内やホームにある車椅子マークの場所では、障がいのある方が利用しやすいような配慮がされているので、障がいがある子どもを育てている方は利用してみると安心して過ごせますよ。

▼車椅子マークを車につける意味について詳しくはこちらの記事をどうぞ。



ファミケアの掲載記事およびコラムに関しては、当事者および専門家によって作成しておりますが、全ての方に当てはまる情報ではございません。投稿された情報の利用により生じた損害について、ファミケア運営元では責任を負いかねますので、あくまでもご家庭での判断のもと参考情報としてご利用ください。また、特定の施設や商品、サービスの利用を推奨するものではありません。

車椅子マークとは?歴史や車椅子マークを使用できる人、車椅子マークが使われる場所や場面などを紹介

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この記事を書いた人

大学卒業後福祉の仕事に携わり、結婚を機に在宅勤務のライターやSNS運用の仕事をしています。1歳のミオチュブラーミオパチーの息子のママ。夫と息子と平和に楽しく暮らしてます。

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