ファミケア相談Q&Aアプリで解決!>> 詳しくはこちら

【経験者ママが解説】抑制筒とは?抑制筒の種類や使い方、入手方法をご紹介

抑制筒とは
  • URLをコピーしました!

子どもの抑制筒が必要になった方の中には、病院から突然「用意してください」と言われ、わからないことばかりで困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は口唇口蓋裂の息子(6歳)を育てる筆者が、抑制筒がどういったものなのかをご紹介します。

目次

抑制筒とは

抑制筒は、口唇口蓋裂などの顔周りの手術後や経鼻経管栄養を使用中に、子どもが顔を触らないように抑えるための道具です。読み方は「よくせいとう」です。筒状のものを子どもの腕にはめ、腕が曲がらないようにすることで動きを制限します。市販品は少なく、ほとんどの場合が保護者の手作りで用意されます

ライター あやこ

病院によってはレンタルや販売をしてくれる所もあります。多くの場合、手術が決まると病院から作り方の案内やいつまでに用意して欲しいか等の説明があります。作り方の説明は医療者が手作りしたオリジナルのものが多く、病院によって案内も様々です。

抑制筒の種類

抑制筒には固定方法によって、いくつか種類があります。

布製やゴム製のバンドで固定する抑制筒

バンドは強く固定でき外れにくいので、幼児の固定にとてもおすすめです。また縫い付ける必要がないので、成長に合わせて筒を大きくした時にも、バンドのみを使いまわすことができる利点があります。既製品を使って手軽に固定する方法もあります。

布製のバンドで固定するタイプの抑制筒

紐で固定する抑制筒

紐で固定する方法は手軽で縫い付け時間の短縮になることがおすすめポイント。強度についても乳児の固定には十分です。一方で、口や手で紐をほどく心配のある幼児には不向きです。

紐で固定するタイプの抑制筒

マジックテープで固定する抑制筒

マジックテープは強度があり付けはずしが簡単な点が特徴です。両面テープで張り付けるタイプの商品もありますが、しっかりと縫い付ける方が外れにくくて安心です。

マジックテープで固定するタイプの抑制筒
ライター あやこ

抑制筒は上記以外にもたくさんの種類があります。クリアファイルを丸めたり、チップスターの箱をカットして作ったもの等、様々な形があります。

抑制筒の使い方

抑制筒を装着する時は、子どもの腕に片腕ずつ巻きつけ固定します。

子どもが嫌がって外そうとする場合は、きつく締めすぎていないか、当たって痛い部分が無いかを確認しましょう。腕の自由を制限されること自体を子どもが嫌がってしまうこともあります。外してあげたい気持ちになりますが、安全の為にグッと堪え、しっかりと固定してあげましょう。

ライター あやこ

子どもとコミュニケーションが取れるようになったら、「少しの間外そうね」「そろそろつけようか」と会話をしながら進めることができる場合もあります。

抑制筒の入手方法

手作りで作成する

抑制筒は手作りで作成することができます。我が子のサイズに合わせて作成できることや、子どもが喜ぶ色や柄を選べる点が手作りの利点です。

▼抑制筒の作り方はこちらの記事で詳しく紹介しています!

あわせて読みたい
【経験者ママが解説】抑制筒の作り方を紹介!口唇口蓋裂の術後や経管栄養の使用中にも 口唇口蓋裂の手術までに「抑制筒」を用意するように病院から言われた 手作りする時間がない…! もっと手軽に作れる方法があれば知りたい 抑制筒を用意するように病院か...

ハンドメイド作品を扱うショップで購入する

Creemaやminne等のハンドメイド専門のオンラインショップで抑制筒を購入することが可能です。子どものサイズに合わせてオーダーメイドで作ってくれる作家さんもいます。

中古品を探して購入する

もう一つの方法として、中古品を探すという手段もあります。メルカリなどのショップで中古品を買うことが可能です。購入の際はサイズに気を付けましょう。

抑制筒は子どもの術後やケア中の生活を助けるための道具

抑制筒とは?のポイント

  • 抑制筒は顔を触らないようにするための道具
  • 一般的には手作りで作られる
  • 病院でレンタルや販売も行われているケースも
  • 抑制筒には主にバンドや紐、マジックテープで固定するものがある
  • 装着方法は腕に巻き付けて固定する
  • 購入方法は手作り、オンラインショップ、中古品の購入がある

今回は抑制筒についてご紹介しました。いざ道具の用意が必要となると情報収集や準備は大変ですよね。抑制筒についての基本情報を知り、ご自身に合った方法で道具を揃えましょう。



ファミケアの掲載記事およびコラムに関しては、当事者および専門家によって作成しておりますが、全ての方に当てはまる情報ではございません。投稿された情報の利用により生じた損害について、ファミケア運営元では責任を負いかねますので、あくまでもご家庭での判断のもと参考情報としてご利用ください。また、特定の施設や商品、サービスの利用を推奨するものではありません。

抑制筒とは

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よろしければシェアおねがいします!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

二児の母でフリーライター。ファミケアでは記事の執筆やアプリの運営企画を担当しています。

息子はは2017年生まれの動ける医療的ケア児です。経管栄養(胃ろう)を使用中。現在は地域の支援急に通う鉄道大好き少年です。
娘は2021年生れで歌って踊るのが大好きなきょうだい児です。

\ファミケアアンバサダーに7つの質問!/

Q1.家族構成を教えてください。
動ける医療的ケア児の息子(2017年生まれ)、きょうだい児の娘(2021年生まれ)、夫と私の4人暮らしです。両家遠方の核家族です。

Q2.お子さんの障がい・疾患について教えてください。
生まれつき腎臓が小さく生まれ、腎不全の投薬管理を行っています。将来的には臓器移植による腎代替療法を検討中です。医療的ケアは胃ろうがあります。また、重度の知的発達遅滞があり療育手帳を取得しました。身体障害者手帳は持っておらず、いわゆる動ける医療的ケア児です。

Q3.ご自身のお仕事や活動について教えてください。
フリーライターをしています。ファミケアでは、記事の執筆やアプリの企画運営を担当しています。

Q4.普段のスケジュールはどのように過ごしていますか?
基本的に子ども達が小学校や保育園に通っている間に仕事をしています。

Q5.思い出に残っているお子さんとエピソードを教えてください。
息子が始めて言葉を話した時です。「しんかんせん」と絵本を指差して教えてくれた時には、胸がいっぱいになりました。

Q6.育児を楽しむ秘訣やストレス発散の方法などがあれば教えてください。
Xで気持ちを言葉にしつつ心の整理すること、そして激辛食事を子ども達がいない時に食べることです!

Q7.アンバサダーへの意気込みを教えてください!
アンバサダーでの活動を通して、私自身の育児について社会に発信していきたいです!アンバサダーの皆さんとの交流も楽しみにしています。

コメント

コメントする

※コメントは運営の承認後、表示されます
※コメント欄は現在一時的に公開しております。状況によってはコメント欄を停止する場合がございます。ご了承ください。

目次