日本では障がい児や医療的ケア児、発達のんびりな子どもを育てる家族向けのコミュニティがたくさんありますが、海外でも障がい児家族向けの日本人コミュニティが存在し、情報交換やコミュニケーションの場となっています。
筆者自身も現在夫の仕事の都合でてんかんを持つ娘とシンガポールで生活しており、コミュニティの情報に日々助けられています!
この記事では、ご自身やパートナーのお仕事の都合などで海外で生活することになった方や、海外生活中にお子さんの障がいや発達特性が指摘された方など、「海外で障がい児と暮らす」という選択肢を取っている&検討されている方に向けて、障がい児家族が参加できる海外の日本人コミュニティについて紹介します。
※ 海外で障がい児とそのご家族向けのコミュニティを運営されている方、情報をお持ちの方はファミケアまでお知らせいただければ記事内にてご紹介させていただきます。ご情報をお待ちしております。
※ 日本国内の医療的ケア児や発達障害児、そのご家族向けのコミュニティについても別記事で紹介しております。日本国内でコミュニティを運営されている方、情報をお持ちの方もぜひファミケアまでお知らせいただければ幸いです。
【お問い合わせ先】
ファミケア情報提供窓口
ぽこ・あ・ぽこ(シンガポール)
ぽこ・あ・ぽこはシンガポールで活動を行う、障がい児や発達に不安のある子どもがいる家族の集まりです。月に1回の親の集まりである定例会や、不定期開催の親子で集まるアフタスクールなどの活動を通して、情報や気持ちを分かち合いながらシンガポールでの子育てを楽しむことを目的としています。
参加できる活動 | 月に1回の定例会(親の集まり)、不定期開催の勉強会(親向け)やアフタースクール(親子の集まり) |
活動国 | シンガポール |
活動場所 | オフライン・オンライン |
参加方法 | メールで問い合わせ |
公式サイト | https://pocoapoco88sing.amebaownd.com/ |
OZの会(タイ)
OZ(オズ)の会は、タイ・バンコクで活動する「子どもの発達に何らかの心配を抱える親子が一緒に考え、話し合い、情報交換する場」です。隔月1回の定例会(親の集まり)や、年2回の親子で楽しむ行事(夏祭り・クリスマス会)の開催や、子どもの発達に関する専門書の閲覧・貸出しを行う「オズ文庫」といった活動を行っています。
参加できる活動 | 隔月1回の定例会(親の集まり)や、年2回の親子で楽しむ行事(夏祭り・クリスマス会) |
活動国 | タイ(バンコク) |
活動場所 | オフライン・オンライン |
参加方法 | メールで問い合わせ |
公式サイト | https://jat.or.th/jp/news-detail.php?id=1432 (タイ日本人会のOZの会紹介ページ) |
でこぽんクラブ(フランス)
でこぽんクラブは、2011年10月に設立された「発達障害児と家族を支える会 in フランス」の通称です。フランスに住む子どもたちが個性を伸ばしながら生き生きとした生活を送れるように、発達障害児とその家族をサポートすることを目的としています。
参加できる活動 | 親向けの子どもの発達相談、子ども向けのでこぽんキッズクラブ、はたおりアトリエ、日本語アトリエなど |
活動国 | フランス(パリ) |
活動場所 | オフライン |
参加方法 | メールもしくはホームページより問い合わせ |
公式サイト | http://dekopon.fr/ |
SNS | https://www.facebook.com/ASATFJ |
海外でもコミュニティを活用して情報交換を行おう!
海外での障がい児との生活は、日本では使える福祉制度やサービスが使えなかったり、就学などの手続きの流れが日本と違っていたりするなど、インターネットで得られる一般的な情報だけでは対処できないことが多くあります。そうした状況では、生の情報や経験談が聞ける現地の日本人コミュニティは非常に心強い存在です。
筆者も娘のてんかんとは日本にいたときから付き合っていたものの、シンガポールに来てから新たに発達の特性についても指摘があり、検査ができる病院や療育センターの見当がつかず目の前が真っ暗になりました。そんなとき、本記事で紹介した「ぽこ・あ・ぽこ」に駆け込み、先輩ママからいろいろな情報を得られたことで心が軽くなりました。
海外でも親子会やコミュニティを活用して、日本から羽ばたくすべての子どもたちやその家族が楽しんで生活を送れますように!
▼日本国内の障がい児家族が参加できるコミュニティに関する記事はこちら
医療的ケア児家族が参加できる親子会・コミュニティ
発達障害児家族が参加できる親子会・コミュニティ
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