最近あった嬉しい話を聞いてください。
先日長男の保育園でうんどう会がありました。長男はダウン症で医療的ケア児です。気管切開をしており保育園への入園はとても苦労しましたが、今は地域の認可保育園に通っています。地域では初めての医療的ケアのある保育園児です。
息子は年長で今年が保育園での運動会は最後です。来年度は特別支援学校へ進学予定であり、地域でのうんどう会も最終年です。息子は1年間でRSウイルス、ヒトメタウイルス、マイコプラズマの感染をコンプリートするほど感染症に弱く、年中の去年は体調不良でうんどう会に参加できませんでした。
今年は練習にもとても力が入っており、楽しみに参加しました。
年長さんは毎年組体操の演目があります。年長さんは親御さんも本人もみんな組体操は年長さんの証とても楽しみにしています。
息子は何とか少し走ったりはできるもののジャンプは難しい位の発達段階なので、リレーも参加はしますが半周だったりといろいろ配慮をしていただいての競技の参加です。練習風景などの様子から息子はみんなのそばでかっこよくポーズなどを決めてくれるのかなと期待していました。
すると本番、大変驚きました。
入場門から先頭で入場してきて、なんとお友達とペアでポーズをつぎつぎと決めていました。
もちろんペアの子のサポートありですが、みんなと同じポーズをトライしていました。でもやっぱりペアの子は上手にやっていても長男がうまくできずなポーズもありました。
ペアの子は息子と長らく仲良しの男の子でかつクラスでもよくサポートしてくれる子なので、ペアに選ばれたのかなと思いました。観覧席の隣にその子この親御さんがいて、「うちのこのサポートしてもらって」と、やや不安になりながら声をかけると、「むすこくんとっても頑張っていますね!!!!すごいですね!!」と声をかけてもらい、私は涙が止められませんでした。
その後も次々とポーズが進み、後半になると数人集まって大がかりなのポーズに移行していました。そしてピラミッドでは、なんと息子の役は一番上でのポーズでした。
できることはやるけれど当然の様に大がかりなポーズは脇で一緒に支えている風に参加となるのかなと思っていた私はまたも大変驚きましたし、そしてやっぱり障がい児の親にありがちなことにみなさんの反応が気になりましたが、みんな「すごいすごい!!!」と。うんどう会中ずっと私は泣いていました。
後日、撮った写真を見返すと当日は息子にしか目がいっていませんでしたが、競技中の息子を見守る先生たちの顔はみんなとてもやさしく慈しんでくれていました。この保育園に通わせることができて本当に良かったと改めて思いました。
今就学でまた困難が多く、もっと通わせやすいところを選択したほうがなど思うこともしばしあります。しかし保育園での経験を経てやはり息子を喜んで迎えてくれ、息子にあった環境に入れるということの大切さやかけがえのなさを実感し、今後も息子の環境を考える時忘れずにいようと思っています。
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