認定NPO法人フローレンスは仙台市の医療的ケアが必要な子どもと家族向けに2024年5月、「医療的ケアが必要なお子さんと家族のための支援ガイドブック~仙台版~」(以下、医ケア児支援ガイド仙台版)を発行しました。
「医ケア児支援ガイド仙台版」とは?
「医ケア児支援ガイド仙台版」は、仙台市の医療や福祉制度の情報を集約したガイドブックです。仙台市に住む医療的ケア児が在宅生活を送るにあたって必要な情報が、一冊にまとまっています。
▼ガイドブックのダウンロードはこちらから
医療的ケア児の家族は、医療的ケアの手技やお子さんのケアを習得しながら、医療や福祉の制度に申請をしたり、自宅の環境整備をしたり、と保護者自らが様々なケアと手配をする状況になります。
そうした状況下において、必要なときに必要な情報をすぐ確認できるようにするために今回ガイドブックが発行されています。ガイドブック内には、住んでいる地域の医療や福祉制度の情報や医療的ケア児家庭が地域で暮らす基盤を整えるために必要な情報が掲載されています。
今回発行されたガイドブックは、医療的ケア児に関わる支援窓口に置かれる予定のほか、フローレンス仙台支社でも配布しているそうだよ!
宮城県および仙台市の医療的ケア児家庭を取り巻く環境
2023年8月に発表された宮城県の医療的ケア児支援センターの調査によると、現在、宮城県内には333人、仙台市内で157人の医療的ケア児がいます(※1)。 また全国の医療的ケア児の数は約2万人と推計されており、新生児医療の発達に伴い超未熟児や先天的な疾病を持つこどもが助かるケースが増えたことを背景に、年々増加傾向にあります。(※2)
今回「医ケア児支援ガイド仙台版」を発行したフローレンスによると、こうした状況下において医療的ケア児の家族から、こどもの成長に合わせた情報を収集することの難しさや保護者同士のつながりの不足を訴える声が寄せられていたことから、今回のガイドブック作成に至ったそうです。
※1 宮城県医療的ケア児等支援の現状と課題について(宮城県医療的ケア児等相談支援センターちるふぁ)https://www.pref.miyagi.jp/documents/48196/shiryou3.pdf
※2 医療的ケア児支援センター等の状況について (厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/12204500/000995726.pdf
お住まいの地域にも医療的ケア児ガイドブックがあるかも?
今回ご紹介したのはNPO法人フローレンスが発行した「医ケア児支援ガイド仙台版」でしたが、他の自治体でも医療的ケア児とその家族に向けたガイドブックが発行され、ウェブサイト等に掲載されている事例がいくつかあります。下記はその一例です。
ご自身のお住まいの地域でもガイドブックが発行されていないか、「お住まいの市町村名+医療的ケア児ガイドブック」でぜひ検索してみてください!
もしない場合は行政に声をあげてみれば、対応してくれる可能性もあるかもしれないよ!
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