
朝のバタバタな時間に連絡帳を書くのは結構大変・・・



アプリにしてほしいけど、施設に余計な負担をかけるのも申し訳なくて・・・
毎日のやりとりに欠かせない連絡帳は、家族にとっても支援者にとっても大切な存在。だからこそ「もっとラクになったらいいのに」と思っても、実際に声に出すのは難しいと感じることもありますよね。





実際私自身もそのひとり。連絡帳がアプリになったら予定のうっかり忘れも減るし、支援者とのコミュニケーションもスムーズになるなぁと思いながらもなかなか言い出せないなぁ。。とも。
でも実際のところ事業所の方はアプリの活用についてどう思っているのでしょうか?
気になった編集部 大屋は、実際に児童発達支援事業所や放課後等デイサービスに特化した連絡帳アプリ「コノベル」を導入している事業所「特定非営利活動法人 まいゆめ」へ突撃してきました!


アプリにしたらどうなる?コノベルを使うまいゆめさんに突撃


ー出迎えてくださったのは代表の上野さんと責任者の野田さん。



こんにちは!まいゆめを運営している上野です。よろしくお願いします



まいゆめで責任者をしている野田です!よろしくお願いします。
なぜ連絡帳アプリを施設で使うことにしたの?
障がい児が通う事業所も少しずつアプリを使う施設も増えてきました。しかし紙の文化も根強い中でアプリを導入した経緯をお聞きしました。



早速ですが質問です!まいゆめさんはなぜ連絡帳アプリを使うことにしたのでしょうか?



私自身も幼稚園に通う子どもがいて、その園で連絡帳アプリを使っていたんです。すごく便利で、「事業所でも導入できないかな?」と思ったのがきっかけです。ちょうどそう思っていた頃にコノベルさんにモニターのお話しをいただいて、まずはお試しというところから導入してみました!



実際に親として便利だと思っていたところにコノベルさんからそのようなお話しが!タイミングが良いですね!



タイミングがよかったんです。スタッフにもママがいて親目線で便利さの実感もあったので、抵抗感は少なかったかもしれません。
まいゆめさんが使っている連絡帳アプリは「コノベル」とは?
コノベルは、児童発達支援・放課後等デイサービス向けの業務効率化と保護者連絡を支援する連絡帳アプリです。子どもたちに関わるすべての人の負担を少しでも軽くし、子どもと向き合う時間をもっと豊かに。そして、笑顔が自然にあふれる毎日を、みんなでつくっていけるように。そんな想いが込められています。


連絡帳アプリ導入でのハードルは?
スタッフ自身も親として連絡帳アプリを使っていることもあることで抵抗感が少なかったというところに納得しました。でも実際に導入するとなった場合、大変なことはなかったのか質問してみました。



最初はスタッフからもご家族からも、使いこなせるかな・・・という声はありました。だから最初はお試し期間を設けて、紙とアプリの併用から始めたんです。紙でのやりとりを希望するご家族もいたので無理のない形で導入していきました。



なるほど!ご家族に合わせて対応する柔軟さが素敵です!徐々にならしていく中でアプリに慣れていく方も多かったですか?



そうですね!慣れていく中で今では紙に戻りたいという方はほとんどいません。
連絡帳アプリを使ってみて実際どう?


導入していく中でご家族に合わせながら柔軟に対応し、少しずつ浸透させて行ったのが印象的でした。では導入からしばらく経った今、現場ではどんな変化が起きているのでしょうか。



実際にスタッフである野田さんは、連絡帳をアプリにしてみて最初と今で心境の変化はありますか?



最初は覚えることも多かったり、慣れるまでは難しいなと感じたりすることもありましたが、今では紙には戻りたくないと思いますね!笑やっぱり写真を添付できるのが嬉しいです。「楽しく過ごしました!」って文字だけより、笑っている表情が伝わる方がずっとわかりやすいですよね!
ーご家族から送られてくるおうちの写真を見て驚くこともあるそう。


※1 コノベルは保護者と事業所両方から写真を送ることができる



家ではこんな柔らかい顔してるんだ〜!って気づいたり、逆に事業所でのお兄さん・お姉さん顔を見てもらえたり。子どもってちゃんと外向きの顔になるんですよ!お互いの子どもの新しい一面を共有できるのがアプリの良さですね!





表情や雰囲気的な部分を文字で伝えるのは難易度が高いですよね。導入は負担なのでは・・・と少し構えていた私でしたが、お2人のお話しを聞くうちにイメージが変わってきました。



最初はたしかに慣れるまでは大変でした。でも慣れた今は「アプリになってよかった」と思っています。確かに紙だと「こんな風に笑ってましたよ」ってたまに似顔絵を書くこともあったりして、紙だからこその良さもあったかな?とは思います。だけどそういった温かみや想いはデジタルでも伝えられるし、何がなんでも全てアプリで!ってわけではなく、必要なときは電話や紙も使う。アプリはあくまでも選択肢の一つです。



そうですね。私たちもアプリだけでなく、アナログなやりとりも大切にしています。アプリは支援を広げるための一つの手段、そんな感覚で使っています。
コノベルの連絡帳アプリは実際に使いやすい?
導入後、便利になったというお話しが聞けたのですが、他の連絡帳アプリも色々ある中で「コノベルならではの使いやすさ」はどこにあるのでしょうか。



コノベルの連絡帳アプリは、私たちがこんな機能があると便利!と伝えた意見をそのまま反映してくれるんです。障がい児支援に特化した連絡帳アプリとして、とても使いやすいと感じています。



現場の声が形になっているということですね。実際に感じたことを開発に直接届ける仕組みがあるのは大きいですね。
実際にコノベル開発者にもお話しを伺いました。現場の声を大事にして開発に反映されている心ある開発者のお話をご覧ください。詳しくはこちらから↓







運営のサポート体制が手厚くて、分からないことがあればすぐ教えてくれます。そこも導入しやすいポイントでした。



そうですね。運営の方が優しいので、こんなこと聞いていいのかな?ということも気軽に相談できます。そんな雰囲気があるから、現場でも安心して使えています。



なるほど!それは事業所の方にとっても嬉しいポイントですね。やっぱりデジタルとなると苦手な方も一定数いらっしゃると思うので、手厚いサポートがあるというのは大きいと思いました。


連絡帳アプリを利用することで子どもたちへの支援はどう変わった?
コノベルの連絡帳アプリのリアルな使い方と使いやすさが見えてきました。では、実際に子どもたちへの支援という部分ではどんな影響があるのでしょうか?



紙のときは、連絡帳を渡すタイミングが夕方の送迎時のみになるのでそこまでに必ず書かなきゃいけない。そうなると全員が一生懸命連絡帳に向かってペンを走らせる時間があって支援より記録に追われる瞬間もありました。


ーしかしアプリ導入後は、その時間を分担できるように。



入力はデジタルが得意なスタッフが担当して、他のスタッフは支援に集中するというチームワークが自然にできました。



そしてアプリであれば時間に余裕ができた時に書いて送ることができるので書き忘れなども防ぎつつ、しっかりご家族に子どもたちの様子をお伝えできています。紙の時は書き忘れたことがあると電話して伝えたり・・・。そしてご家族の時間も奪うことになる。みたいなことも過去にはあったので・・・



限られた時間の中で支援と事務作業をやらなきゃいけないところから分担することで余裕が生まれて情報もしっかり共有できたのですね!
ただ便利になるだけじゃなく子どもとの時間、支援へ集中できるという意味がよく分かりました。


またファイリングや保管作業がなくなり、行政提出の記録も一瞬で共有できるようになったとのこと。「紙を探す・綴じる」時間が減った分、子どもたちと向き合う時間が増えたそうです。


やり取りがスムーズになり保護者との新しい関係性も
子どもたちへの支援に集中できる環境が作れているということが分かりましたが、ご家族とのやりとりはスムーズになったのかを聞いてみました。



なりました!先程写真を添付できるところが嬉しいと上がったと思うのですが、実際にカニューレ挿入部分が赤くなって…などケアに関する大切な情報も、写真で共有できるのが大きいです。特にケアに関するところはしっかり伝えたいし、理解したいですしね。



たしかに…。ケアの部分では実際に言葉にしづらいことはありますよね。だけど大切な部分だから正確に伝えたいですよね!




※例)連絡帳アプリ上で医療的ケアに関する情報を写真付きで共有している様子
ー野田さんも、保護者からの感想をこう語ります。



夜に少し書いて、朝は検温だけとか、抱っこしたまま片手で書けるとか、修正テープがいらなくて上書き最高!って声もいただきます!笑



とてもわかります。抱っこしながら書けるのは想像しただけでラク!そして上書きできるってとこは事業所側にとっても便利な部分ですよね!



間違えても二重線で消さなくていいし自分のペースで書けるのは事業所にとってもご家族にとっても楽ですよね!


↑例えばこんな感じ!子どもを抱っこしながらで連絡帳に入力する様子
急がずどこでも自分のペースで書けるからこそしっかりとした情報をご家族も事業所も伝えられる。それが子どもたちへの支援やご家族とのより良いコミュニケーションに繋がるのだと感じました。
事業所とよりよいコミュニケーションのために。保護者へのメッセージ


「アプリ導入を提案したいけど、迷惑かも・・・」と感じている保護者へメッセージとなるお話しも聞けました。



これまでのお話を聞いて、事業所に連絡帳をアプリにするのはどうですか?と提案するのは気が引けるな。と思っていたのですが、こんなにメリットあるならオススメしたいかも!と思ってきました。



提案していいと思います!実際ご家族の声はすごく大切ですし、迷惑かも…なんて思わなくていいんですよ!



私も提案していいと思います。たしかに言われてできることできないこと、それぞれの事業所であるかもしれません。そして実際に最初は大変だけど、それは事業所もご家族も一緒。お互いにモニターとなったり寄り添いながら取り組めると良いと思います!



そしてアプリとなると難しそう!と思っても実際は便利だし、紙だと字が小さくて見えない〜〜ってなるときもiPadだと拡大できたりして逆に見えるじゃん。いいじゃん。ってなることもありますからね!笑


アップをして見やすい大きさに!
一同笑いに包まれました。





支援者の皆さんにはいつも感謝していてよりよいコミュニケーションをとっていきたいと思っていたので、今日こういうお話が聞けて良かったです!ありがとうございました!
連絡帳アプリは事業所にとっても家族にとっても子どもにとってもメリットがあるツールだった
今回の取材を通じて感じたのは連絡帳アプリを導入するということは、何がなんでもアプリ!と全てアプリで完結して効率化する。ということではなくこれまでの紙・電話・対話、そこにアプリという一つの手段が選択肢として加わることで、よりよい支援の環境が作れるということでした。
そしてよりよい支援やコミュニケーションは親だけでなく支援者も望んでいるということも実感しました。私たちにとってなくてはならない存在である支援者の皆さんと、時には意見交換をしながらよりより環境を作っていけたらいなと思います。
ぜひこれを読んでいるご家族にとっても参考になると嬉しいです。
みんなの施設では連絡帳どうしてる?児発・放デイのIT化を調査中!
今回は、連絡帳アプリをすでに導入している事業所へお話を伺いました。では実際のところ皆さんの施設ではどのくらいIT化が進んでいるのでしょうか?
ファミケアでは今、児発・放デイのIT化のリアルを可視化するアンケートを実施中です。この機会にぜひみんなはどうしてるの?というところを一緒に解明していきましょう!


※本特集はVISH株式会社様の協賛にてお届けさせていただいております。本特集が皆さんの支援者とのより良いコミュニケーションを考えるきっかけになれば幸いです。













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