肢体不自由児がいる私たち家族が、新居として選んだのは中古マンションでした。リフォームを前提に購入したので、同時にリフォーム業者を選ぶ必要があったのですが、この業者選びもまた大変だったのです。
そこで今回の記事では、依頼するリフォーム業者を決めるまでの流れとリフォーム業者選定の時のポイントをお伝えします。
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リフォームとリノベーションの違い
リフォームとリノベーション。どちらもよく聞く言葉ですが、違いがあります。
リフォーム
リフォームは老朽化した箇所を改修し、新築に近い状態に近づける工事のことです。
長期にわたって住居に住んでいると、家具や電化製品の設置跡や、経年劣化による設備の損傷、水回りなどの損傷は避けられません。そこで改修などの工事を行うことを一般的にリフォームと呼びます。
リノベーション
一方リノベーションは既存の建築物に工事を加え、価値を高めることを指します。
中古物件を購入して、間取りや配管を工夫することで自分好みの家にしたり、家族の増減などで暮らしやすい住まいに作り替えることを一般的にリノベーションと呼びます。

我が家の場合、全ての天井や壁を壊し、躯体のみの状態(スケルトンとも呼ばれます)にしてから、ほぼ新築の状態に造り上げたので、工事の種類はリノベーションに入ります。
【参照】リフォームとリノベーションの違いとは?メリット・デメリットも解説|りそなグループ
URL:https://www.resonabank.co.jp/kojin/column/reform/column_0002.html
リフォーム業者探しから1社に絞るまでの大まかな流れ
リフォーム・リノベーションをする時に欠かせないのがリフォーム業者選びです。
しかしリフォーム業者と一言で言っても、地域の小さな工務店から全国展開している建築会社までたくさんあり、その中から1社に絞るのは至難の業でした。そこで、我が家が幾多あるリフォーム業者の中から1社に絞るまでの流れをご紹介します。
1.リフォームを請け負っている業者に問い合わせ
まずは「とにかく数打てば当たる」という考えで、たくさんの業者に問い合わせました。



トータル10社くらいには問い合わせしたと思います。一度にたくさんの会社に問い合わせることができる一括見積もりサイトを利用しました。
問い合わせる際に意識したことは、工事に際して譲れないポイントを事前に伝えることです。
工事を進めていくうちに話がこじれないように、こちら側が譲れない点を先に伝え、理解してもらった上で話を進めるようにしました。



我が家の譲れないポイントは「翌年の4月までに引っ越したい」「障がい児が住みやすい家にしたい」でした。具体的な話はさておき、我が家の要望を理解した上で工事を引き受けてくださる業者にお願いしたいと思っていました。
2.一緒に物件を内見し見積もりを依頼
たくさん問い合わせたリフォーム業者のうち、良いお返事を頂けた5社と、一緒に新居の内見を行いました。実際の建物を見てもらいながら「ここはこうしたい」「リフォーム規約上この部屋の工事は〇〇しかできない」など、具体的な要望や条件を伝えました。その要望をもとに各業者に見積もりの依頼を行います。
ここでのポイントは、内見のスケジュールをできるだけ近い日程に収めることです。
内見のスケジュールが離れていると、新居へ足を運ぶのも大変ですし、新居の鍵を不動産屋から受け取っていない場合、何度も不動産屋に鍵を借りに行かなくてはなりません。
そこで「午前中にA社、午後はB社、夕方からC社」などのように、できるだけ1日で数社の予定を組むのがおすすめです。
3.見積もり、工期、工事内容を説明してもらう
一緒に物件を内見した後、リフォーム業者から見積もりや大まかな工程表が届きます。それらをもとに、リフォーム業者がどのように進めて行こうと考えているかの説明を聞きます。



我が家の場合、この見積もりを提出するタイミングで辞退する業者もいました。契約を前向きに検討していた業者でしたが、無理にお願いしても気持ちの良いやり取りができるか不安だったので、いつかご縁があることを願いながらお別れしました。
4.どのリフォーム業者に工事してもらうかを決める
最終的に見積もりまでいただいた会社は3社でした。その3社の見積もりや工程表が出揃ったところで、どの業者に工事をお願いするかを決定することになりました。
リフォーム業者選びで大事にした3つのポイント
リフォーム業者決定の際に決め手になったのは、以下の3つのポイントです。
ポイント1:何度も足を運んで新居の様子を確認しに来てくれた
私たちが選んだリフォーム業者は、契約する・しないの答えを出す前から「新居を見せてほしい」と何度も足を運び、隅々まで見渡し、何時間もかけて寸法を測ったり仕様を確認していました。



リフォーム業者の中には、実際に新居を見ることなく、間取りや築年数だけで見積もりを提示する業者もいました。
熱心に何度も足を運んでくれるこのリフォーム業者の姿を見て、次第に「ここの業者に依頼をしようかな」と思うようになりました。
ポイント2:担当者が福祉向けの工事に関する知識が豊富だった
私たちが選んだリフォーム業者の営業担当は、福祉向けの工事の実績を多く積まれている方でした。
そこで私たちの譲れないポイントである「障がい児が住みやすい家にしたい」に対して、より具体的なリノベーション案を次々と提示してくれました。
下記は私たちが障がい児を育てる家へとリノベーションするにあたって悩んでいたこと、それに対してリフォーム業者が提案してくれた内容の一覧です。
私たちの悩み | リフォーム業者からの具体的なご提案 |
息子は低緊張があり転びやすい | フローリングをクッション性の高いものに |
息子もいずれは階段を昇り降りするかもしれない | 階段の手すりを従来より細く、握りやすい形状のものに |
息子が移動を楽にできる造りにしたいが、家の造りが古く段差が多い | 家全体を段差なしのバリアフリーに(施工上どうしても部屋の入口付近にわずかに斜面ができる可能性あり)。また1階のドアは全て引き戸に |
ポイント3:契約前でも細かな質問に対して丁寧に回答してくれた
選定理由の3つのポイントの中で一番大きな決め手になったのは、丁寧なコミュニケーションができるかどうかでした。
私たちが選んだリフォーム業者は、契約前でも気になったことがあれば気軽に何でも相談することができ、それに対して丁寧に対応してくれました。



結果的に、私たちの決断は正解でした。コミュニケーションを取りやすい業者を選んだことから、リフォーム業者との何気ない雑談がきっかけでアイデアが浮かび、より良い造りになった箇所がいくつもあります
リノベーションは長丁場になります。気になったことや細かな質問に対して、煙たがることなく一つひとつ丁寧に回答してくれるかどうかは、リフォーム業者選びで大切なポイントの一つだなと感じました。
長い付き合いになるリフォーム業者選びのポイントはストレスなくコミュニケーションを取れるかどうか
リフォーム業者との付き合いは工事期間中だけではありません。工事が終わり、移り住んだ後もメンテナンスや追加工事などで付き合いが続きます。



実際、私たちが引っ越した後にも様々な問題が発生し、追加の工事を依頼することになりました
リフォーム業者と施主間の認識の擦り合わせや誤解を防ぐために、コミュニケーションをできるだけ多く取ることは家づくりを進める上で大切なことです。
そのためには、ストレスを抱えることなく、いつでも気さくに声をかけられる業者かどうかは、業者選びの大きなポイントです。
数多くあるリフォーム業者の中から1社を選び抜くのは簡単な事ではありませんが、より良い家づくりを目指すためにも、コミュニケーションを円滑に取ることのできるリフォーム業者を選ぶことをおすすめします。
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