1歳半健診は自治体が実施する健診です。
健診の案内が来たけど、何のために受診するの?
どのくらい時間がかかる?
など、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では保健師資格を持つ育児中のママが、1歳半健診の目的や健診の流れを中心におすすめの持ち物や服装についても紹介していきます。
1歳半健診とは?
1歳半健診とは、母子保健法によって定められた乳幼児健診のひとつです。1歳半健診では、専門家に子どもの身体の状況や発達状況を相談することができます。
なお、1歳半健診は3歳児健診と同様に母子保健法によって実施が自治体に義務づけられている健診です。
▼1歳半健診で行われる内容や流れも詳しく紹介しています
健診の目的
1歳半健診の目的は、子どもの発達を専門家に確認してもらうことで、疾患や障がいの早期発見を行うことです。
子どもが赤ちゃんから幼児へと成長する1歳半頃は、言葉や歩行の基礎が身に付いてくる時期です。この時期は疾患や疾病が発見しやすいため、健診を受けて早期に異変に気づけるようになっています。
また、保護者の健康状態や育児のサポート状況を把握し、必要な支援に繋げることも大切な目的のひとつです。困りごとや成長発達における異変をサポートするために、1歳半健診は開催されています。
1歳半健診の受診方法
1歳半健診の受診方法は、自治体から届く郵便物を受け取り、当日決まっている場所へ向かうだけです。
郵便物の中には、自治体から健診の案内や健康診査票、問診票がセットで入っています。
当日、問診票は早い段階で受付に提出してしまうので、あらかじめ書いて持っていこう!
健診の順序と流れ
以下のような順序で1歳半健診が行われていることが多くなっています。
事前に記入された問診票、健康診査票、母子手帳を提出します。
まずは問診で保健師による発達を確認する簡単な検査があります。検査内容は、運動発達や知的な発達、コミュニケーション能力を確認するものです。
その他、食事や卒乳の状況、昼寝についてなど生活習慣について問診を受けます。保護者の育児状況や、サポートの有無についても確認があります。
子どもの身長、体重、頭囲、胸囲を計測します。
衣服を脱ぎ、おむつ1枚で診察を受けます。視診、聴診、触診で身体的な異常がないかを確認します。
歯科医師による歯科検診を受けます。
乳歯がどのくらい生えているか、口の中に異常がないかをチェックします。
歯磨き指導や、フッ素塗布を行う自治体もあります!
診査の結果により、経過観察の指示や医療機関の紹介がされることがあります。
子育ての悩みや不安に思っていることを相談することも可能です。専門家に相談できる貴重な機会ですので、ぜひ気軽に相談しましょう。
健診の所要時間
健診の所要時間は、おおよそ2〜3時間です。待ち時間も長く、子どもが疲れてくることが予想されるので、おもちゃや飲み物など、子どもの気を紛らわせるものを持参すると良いでしょう。
健診の実施時間は自治体により異なります。午後から健診を実施する場合はお昼寝ができないため、子どもが不機嫌になる可能性が高いです。普段は午前寝をしていない子どもも、午後の健診に備えて午前寝をするなど、対策ができると良いかもしれません。
1歳半健診の持ち物
基本的な持ち物は、自治体から送付される健診の案内の中に記載されています。必要な物は自治体によって異なることがありますが、以下の3点は必須です。
- 健診受診票
- 問診票
- 母子手帳
その他必要があれば持参するものは
- 筆記用具
- バスタオル
- 歯ブラシ
- 健康保険証、子ども医療受給者証
バスタオルは、小児科医の診察の際に衣服を脱ぐため、診察待ちの際に使用することがあります。
また、おすすめの持ち物として、以下のものを持参すると安心です!
- お気に入りのおもちゃ
- 飲み物
- 替えのおむつ
子育ての情報提供のために様々なパンフレットが配布されることがあります。出し入れのしやすいトートバックの利用が便利です!
1歳半健診の子どもの服装
1歳半健診の小児科医の診察では、衣服を脱いでおむつ1枚で診てもらいます。そのため、着脱がしやすい衣服を着ていくとスムーズです。
1歳半健診のその後の流れ
異常なしだった場合
次回の健診は「3歳児健診」です。3歳児健診も1歳半健診と同様に集団健診を行うことが多いです。
なお、3歳になるまでに発達や成長に関して心配な点が出てきた時は、自治体の相談窓口に相談しましょう。
異変が見つかって何らかの介入が必要な場合
1歳半健診で経過観察となった場合は、一定期間その後の経過をみます。観察期間を終え、問題なければそのまま終了。場合によっては医療機関の紹介となります。経過観察の期間や観察する点は子どもによって異なりますので、小児科医や保健師に確認しましょう。
再診となった際には、専門機関の医師による再診査を受診します。その他、医療機関の紹介や精密検査が必要になることもあります。
1歳半健診を受診した結果、サポートや専門家の介入が必要となった具体的な理由については、保健師または小児科医師より説明があります。わからない点があれば遠慮なく質問しましょう。
その場では動揺してしまい、帰宅してから疑問点が浮かぶこともあるかもしれません。窓口の連絡先を確認しておくと安心ですよ。
▼チェック項目や項目に異常値があった場合の対処法はこちらの記事で解説しています
1歳半健診は子どもの発達を確認する大切な場所
1歳半健診は、子どもの心身の発達を確認し、疾患を早期に発見する大切な健診です。検査と聞くと不安になるかもしれませんが、もし仮に疾患が見つかったとしても、早期にサポートすれば子どもにとってプラスに働きます。
保護者にとっては日頃の悩みを専門家に相談し、情報提供を受けることができる絶好の機会でもあります。健診の受診は義務ではありませんが、親子にとって大きなメリットがありますので、ぜひ受診しましょう!
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