通所受給者証は一度発行すればずっと使えるの?
有効期限が切れそうだけど、どうやって更新すればいいの?
通所受給者証を使用しているご家庭は、このように悩むこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、受給者証の更新時期やタイミング、更新に必要なものや流れについて解説します。
通所受給者証とは
通所受給者証とは、児童発達支援や放課後等デイサービスなど、障害児通所支援を利用するために住んでいる市区町村から交付される証明書のことをいいます。
通所受給者証を取得すると、行政から給付を受けながら、一部の自己負担で障害児通所支援のサービスを利用することができます。
▼通所受給者証についての詳しい解説はこちらの記事をご覧ください
通所受給者証の更新時期やタイミング
通所受給者証に記載されている給付決定期間を過ぎると通所受給者証は使用できなくなってしまいます。そのため、通所受給者証も運転免許証のように更新が必要です。
通所受給者証の有効期限は1年間で、子どもの誕生日月や年度末など、各自治体で定められた更新期限があります。更新時期は、支給終了日の3ヶ月前から支給終了月の15日までです。支給終了月の16日以降に申請した場合、新しい通所受給者証の送付が間に合わない場合があるので、支給終了日の1ヶ月前など、なるべく早めに準備するようにしましょう。
なお、更新に必要な書類などは、通所受給者証の有効期限の1ヶ月〜2ヶ月前に郵送で届くようになっています。
1年以内に更新が必要なケース
以下のケースで、1年以内に通所受給者証の更新が必要になります。
小学校入学時に放課後等デイサービスを利用する場合
小学生になると、利用する障害児通所支援が「児童発達支援」から「放課後等デイサービス」に変更されます。その場合、通所受給者証は4月までに更新が必要になります。
初回交付時
市区町村によっては、次回の誕生日の翌月末までが有効期限になり、そのタイミングで更新が必要になるケースがあります。これはあまりないことなので、給付決定期間を見て、誕生日の翌月末までになっていたら、市区町村の担当課窓口に確認してみましょう。
通所受給者証の更新の方法
通所受給者証の更新に必要なものや、更新の流れについて解説します。基本的には届いた書類をもとに必要なものを準備し、郵送・提出すれば更新手続きができます。
市区町村によって必要なものや流れは変わってくるので、市区町村の担当課窓口で手続きに必要なことを聞いておくと安心ですよ。
通所受給者証更新に必要なもの
- 通所受給者証の有効期限の1ヶ月〜2ヶ月前に郵送される書類
- 障害児福祉サービス等利用支援計画(またはセルフプラン)
- (小学校、中学校、高校の入学のタイミングで更新が必要な子どもで、障害者手帳や特別児童扶養手当証書を所持していない方)医師の診断書
必要な書類は市区町村によって異なる場合が多いです。更新の通知の書類は大抵の場合こちらが何もしなくても郵送されるので、その際に何が必要なのか、届いた書類をもとに確認するようにしましょう。
通所受給者証の更新の流れ
通所受給者証の更新に必要な書類が、有効期限終了の1ヶ月〜2ヶ月前に届きます。郵送で届くので、間違って捨てたりなくしたりしないようにしましょう。
小学校、中学校、高校の入学のタイミングで更新が必要な子どもで、障害者手帳や特別児童扶養手当証書を持っていない人は、医師の診断書が必要になる場合があります。
診断書を作成するのに時間がかかる場合があるので、なるべく早めに診断書を書いてもらうようにしましょう。
必要な書類を用意して郵送または市区町村の担当課窓口に提出します。
支給終了日の3ヶ月前から支給終了月の15日までに郵送または提出するようにしましょう。郵送・提出してから発行するまで約1ヶ月かかることを考えると、なるべく有効期限終了の1ヶ月前までには郵送・提出できていると安心です。
あとは新しい通所受給者証が届くのを待ちます。だいたい郵送・提出してから発行までに1ヶ月程度かかると言われています。
新しい通所受給者証が手元に届いたら、支給量や支援の種類、給付決定期間、負担上限月額など、記載されている内容に間違いがないか確認しましょう。
また郵送・提出から1ヶ月以上経っても届かない場合は、市区町村の担当課窓口に問い合わせて、なぜ届いていないのかを聞いてみましょう。
通所受給者証の更新を忘れるとどうなる?
通所受給者証の更新を忘れ、期限切れのまま利用していると、事業所に利用を断られる場合があります。忘れずに更新するようにしましょう。また、忘れていたことに気づいたら、なるべく早く市区町村の担当課窓口に行って、手続きを行いましょう。
ただし、通所受給者証の有効期限切れに気づき、この後すぐに手続きする旨を事業所側に伝えれば、すぐに追い出されるようなことはなく、更新されるのを待ってくれる場合もあります。有効期限切れになった場合は、事業所にすぐに相談しましょう。
通所受給者証を更新して安心して障害児通所支援を継続利用しよう
児童発達支援や放課後等デイサービスなど、障害児通所支援を利用するのに必要な証明書である通所受給者証。
有効期限は1年間で、通所受給者証に記載された期限までに更新が必要です。
更新する時期は、支給終了日の3ヶ月前から支給終了月の15日までです。ただし、更新の手続きをしてから新しい通所受給者証が届くまで約1ヶ月かかると言われているため、できるだけ早めに更新の手続きをした方が安心です。
また、更新を忘れてしまった場合は、なるべく早く市区町村の担当課窓口で更新するようにしましょう。同時に、利用している事業所に更新していない旨を伝え、相談するようにしましょう。
通所受給者証の更新を守って、安心して障害児通所支援を利用してくださいね。
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