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付き添い入院とは?必要性や親の費用、子どもの付き添い時にすることを紹介

付き添い入院とは?必要性や親の費用、子どもの付き添い時にすることを紹介
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付き添い入院は、子どものケアのために親も同室で付き添って入院することです。

子どもが入院することになり、病院から付き添いをお願いされた

入院付き添い中、親は何をするの?

必要なものや準備することは?

子どもの入院付き添いが必要と知った方の中には、分からないことが多く戸惑う方も多いのではないでしょうか。

今回は付き添い入院経験者の筆者が、付き添い入院について解説します。

目次

付き添い入院とは

付き添い入院は、子どもが入院した際に、保護者などが病室で寝泊まりしながら子どものケアを行うことです。病院によっては実質的に必須とする場合もありますが、逆に感染対策などの理由で不可の場合もあります。

子どもの入院が決まった際に付き添い入院が必要な時は病院側から打診されます。現状での24時間の付き添い入院は保護者の健康に影響を及ぼすため、社会的にも議論されています

子どもへの付き添いはなぜ必要?

子どもの日常生活の世話をするため

入院中の日常生活の世話は医療者だけでは十分ではない場合があるため、日常の医療的ケアやおむつ交換、入浴、服薬、食事介助などを状況に合わせて家族が行います。完全看護の場合を除き、制度上付き添いが必須となることもあります。

完全看護とは

完全看護は、医療者や保育スタッフが入院中の患者のケアを提供することを指します。この体制では、患者の付き添い入院が必須ではなく、現場の専門家が24時間体制でケアを担当します。これにより、保護者は生活の都合に合わせて子どもの見守りを行うことができます。

子どもが安心して過ごすため

子どもが保護者と一緒に過ごし、安定した気持ちで入院生活を送るために付き添いが必要とされます。

医療者とのコミュニケーション

入院中は、担当医師や病棟看護師と会話する必要のある機会が多くあります。経過についての報告や日常的なケアに関わる情報交換をしたり、手術入院の場合は術前の説明や同意書の提出等で慌ただしくなる場合もあります。

付き添い入院に親の費用はかかる?

保護者が付き添うことで発生する費用についてご紹介します。それぞれの項目については、病院の施設や規定によって異なるため、事前に病院へ確認することをおすすめします。

簡易ベッド費用

レンタルの簡易ベッドを利用する場合に費用が発生することがあります。有料の場合、公的保険は適用されず、ベッドを使用した日数分の代金を退院時に支払う流れになります。

レンタル以外の方法としては、簡易ベッドの持ち込みをする他、備え付けのソファベッドで寝たり、子どもと同じベッドで添い寝をするといった方法があります。

また、別途シーツ代を支払う必要がある場合もあります。

親の食事代

親の食事代は病院内の食堂やコンビニなどで購入することになります。一部の病院では親の食事を有料で提供している場合もあります。

洗濯費用

病院内で洗濯する場合に、院内に設置されたコインランドリーを使う費用が発生します。

シャワー費用

病院での滞在中に親がシャワーを浴びる必要がありますが、一部の病院ではシャワー利用に費用がかかる場合もあります。

ライター あやこ

洗濯やシャワーの支払いは現金の場合がほとんどのため、付き添い中は現金を用意することも忘れないようにしましょう。

付き添い入院中は何をする?

生活の介助(着替え、食事)

着替えや食事の介助、排泄の介助といった子どもの生活全般にわたる世話やケアを行います。

在宅で行っている医療ケア

日常で医療行為を行っている場合は、在宅での医療的ケアも状況に応じて保護者が行います。

担当医や医療者との会話

担当医や看護師とコミュニケーションをとり、子どもの状態や治療計画に関する情報を受け取ったり、質問をしたりします。

子どもと過ごす

子どもとのコミュニケーションや遊びをします。病棟の中にはおもちゃの貸し出しがある場合もあります。絵本やDVDを見たり、おもちゃで遊んだりして過ごします。

ライター あやこ

付き添い入院中は自分のことがどうしてもおざなりになってしまいがちです。出来る範囲で自身の体調を整え、休息やリフレッシュを行うこともどうか大切にして下さい

付き添い入院の準備は何をする?

付き添い入院の手続き

病院によって異なることもありますが、一般的には入退院窓口で必要な書類を提出し、入室許可証を受け取ります。

  1. 入退院窓口にて必要書類を提出する 例)入院申込書、診療費支払保証書
  2. 入室許可証などを受け取る
ライター あやこ

入院に関する詳細は病院窓口で説明があります。入院付き添いに関するシステムについてもこの時に確認しておきましょう。

付き添い入院に必要な持ち物の準備

付き添い入院で、付き添う保護者が最低限必要なものを簡単にご紹介します。

衣服身軽なものを用意しましょう。
入院病棟内は温かいため、薄手の服と、温度調整可能な羽織り等があると便利です。
履物子どものベッドに上り下りしたりもするため、脱ぎ履きしやすいスリッパ、サンダルやクロックスが便利です。
寝具病院に用意がない場合、寝泊りする時の大人用の枕や肌掛けは必須です。
ライター あやこ

睡眠環境は付き添い入院期間でかなり重要なポイントなため、準備前に必ず病院に確認して万全の準備をしましょう!

洗面用具シャンプー・リンス・歯ブラシ等の洗面用具は基本的に備え付けはないので持ち込むようにしましょう。
ドライヤー備え付けがあることもありますが、貸し出しのない病院もあるので要確認です。
基礎化粧品化粧水・乳液等の肌ケア用品も必要に応じて持参します。
洗濯用品病院で大人や子どもの衣服を洗濯する時に必要な、洗剤・洗濯ネットを用意しましょう。
整理収納用品ベッド周りは煩雑になることを防ぐため、S字フック収納ボックスがあると良いでしょう。
筆記用具契約書へのサインやメモで使うペンや、書類を入れるファイル等があると便利です。
充電器病室にあるコンセントを使って電子機器類の充電が可能です。
現金コインランドリーやシャワー、テレビガードの購入等は現金のみのことが多いです。必ず現金を持っていきましょう。

入院に付き添っているときの注意点

入浴やシャワーの環境が病院によって異なる

病院によってシャワーの数やシステム(有料なのか、予約制なのか等)は様々です。シャンプー等の備え付けは用意していない施設がほとんどなので、必ず持参するようにしましょう。また、時間帯によっては混み合うこともあるため注意が必要です。

食事や睡眠がしっかりと取れないことがある

食事や睡眠の不足は、付き添い入院を経験する人々の間で多くある悩みです。コンビニや売店での食事が続いたり、狭いベッドや病棟の電子音によってよく眠れないことがあります。食事内容を工夫したり、アイマスクや耳栓を用意するなどできる限りの対策を行いましょう。

感染症対策などで付き添いや交代人数の制限がかかることがある

感染症対策により、付き添いや交代人数が制限される場合があります。病院によっては、社会情勢の変化に応じて入院の途中から制限されることもあります。予定していた体制で子どもに付き添えない場合もあるため、その可能性を考慮しておく必要があります。

事前準備をして入院付き添いに臨みましょう

子どもの入院付き添いは慣れないうちはわからないことや大変なことが多いのではないでしょうか。病院によってもシステムやルールが違うので入ってみないと分からない部分もありますが、事前に用意できるものはできる限り準備をして臨みましょう。また、特に付き添いが長期化する場合は、無理をせず、自分自身の体調に気を付けながら、リフレッシュや休息を取ることも大切にしていきましょう。


ファミケアの掲載記事およびコラムに関しては、当事者および専門家によって作成しておりますが、全ての方に当てはまる情報ではございません。投稿された情報の利用により生じた損害について、ファミケア運営元では責任を負いかねますので、あくまでもご家庭での判断のもと参考情報としてご利用ください。また、特定の施設や商品、サービスの利用を推奨するものではありません。

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この記事を書いた人

腎不全と共に生きる医療的ケア児の息子(6歳)と、娘(2歳)を育てる2児の母です。制度の狭間での困難さ、そして見えない想いやニーズについて、声に出していきたいと思い執筆活動をはじめました。

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