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能登半島地震を受け、ヘラルボニーが障がい者向けの災害ガイドラインをまとめた特設ページを公開

「障害者を消さない」能登半島地震、障害のある人たちは、必ずいます。というヘラボルニーのキャッチコピー
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国内外の知的障害のある作家の描くアートデータを基に福祉領域の拡張を進める株式会社ヘラルボニーは、2024年元旦の能登半島地震発生を受けて、避難所などにおいて困難を抱える障がい者向けのガイドラインや災害時に役立つ情報をまとめた特設ページを公開しました。

また同時に、被災地にいる障がい者のリアルな声を届ける活動「#障害者を消さない」を開始し、SNSを通じて障がい者が災害時に必要な情報や困りごとについて広く募集を行っています。

目次

東日本大震災で見られた避難所を転々とする障がい者と家族の状況

知的障害や発達障害などがある人のなかには、突然の環境の変化に対してパニックを起こして大声を出したり、落ち着きを失ってしまう方が多くいます。そのため2011年に発生した東日本大震災においては、重度の知的障害のある子どもや大人が避難先を転々とせざるを得ない状況が発生しました。

重度の知的障害のある娘さんの避難所での毎晩の大声に疲れ果て

「大声を出す娘の口をガムテープでふさごうと思った」

と家族が口にし、避難所から離れてしまった事例もあったそうです。

株式会社ヘラルボニーの広報担当・小野さんによると、今回の活動は、

「障害のある人たちが避難所から追いやられた2011年の東日本大震災と同じような状況が繰り返されないようにしたい」と、居ても立ってもいられなくなったヘラルボニー代表・松田崇弥さんの呼びかけに対し、同様に状況を看過できなかった社内の有志メンバーが、年始にもかかわらず部門を超えて集結したところからスタートしたそうです。

開設された特設ページでは、避難所等において困難を抱える障がいのある人たちのためのガイドラインや、災害時に役立つ情報がまとめられています。

参照:#障害者を消さない|ヘラルボニー
https://emergency.heralbony.jp/

災害時に必要な情報・困りごとをSNS「#障害者を消さない」で募集

災害時において、障がいがある人にとっては何が本当に必要な情報で、困っていることなのか。

障がいのある当事者だけでなく多くの人にその声を届けるため、ヘラルボニーはX(旧Twitter)で災害時に必要な情報や困りごとを募集しています。また、特設ページに追加で記載してほしい情報についても意見を集めています

今後も災害時に障がいのある人たちが見過ごされることなく、適切な支援を受けられる環境を構築するため、情報やご意見をお持ちの方はヘラルボニー公式Xアカウント宛にハッシュタグ「#障害者を消さない」をつけて、ぜひ情報をお寄せください。

参照:ヘラルボニー公式Xアカウント
https://twitter.com/heralbony

実際に寄せられた声としては、下記のような内容があったそうです。

障害者を消さないのハッシュタグで投稿されたXのポストその1
障害者を消さないのハッシュタグで投稿されたXのポストその2
障害者を消さないのハッシュタグで投稿されたXのポストその3

このたび令和6年1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする大規模な地震により、犠牲となられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被災されたみなさまに心からお見舞い申し上げます。

ファミケア編集部では、今後も疾患児・障がい児とそのご家族のみなさまに向けた防災関連情報を引き続きアップデートしてまいります。

※本記事掲載の投稿に関してはへラルボニーの皆様より投稿のお声をご提供いただきました。へラルボニーのみなさまおよびご投稿者のみなさまありがとうございます。

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「障害者を消さない」能登半島地震、障害のある人たちは、必ずいます。というヘラボルニーのキャッチコピー

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この記事を書いた人

Webライター。小学生の長女は生後まもなく細菌性髄膜炎となり、現在もてんかんの服薬を続けています。夫と身体は小さいものの運動神経抜群の長女と9歳差の次女と2020年よりシンガポールで生活中。

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