家族での楽しいおでかけには、準備やおでかけ場所までの移動、おでかけ場所での過ごし方までたくさん考えることがありますよね。そんなお父さん、お母さんにおすすめなのが東京おでかけプロジェクトです。
東京おでかけプロジェクトでは
子どもとおでかけしたいけど外に出るのも一苦労
おでかけには行きにくいし、行く場所に困る
といった悩みを解決してくれながら、疾患や障がいがあっても楽しめるおでかけ体験イベントを開催されています。
今回は東京おでかけプロジェクトが8月19日に開催された「本屋へおでかけプロジェクト」へ参加してきました!実際にどんなイベントなのか、参加しやすいのかなどをレポートします。
東京おでかけプロジェクトとは?
東京おでかけプロジェクトは「未来を変える、ひとときを」をコンセプトに活動されているプロジェクトです。
今回レポートする「本屋へおでかけプロジェクト」のほかにも、障がいのある子どもを育てるお母さんのおでかけきっかけをつくる「銀座へおでかけプロジェクト」やお寺の雰囲気やアーティストを招いたイベントを障がいのある子どもと家族が楽しめる「お寺へおでかけプロジェクト」などを開催されています。
「行ける場所より行きたい場所」へおでかけし、人の目を気にせず、家族が本当に楽しめる時間を生み出すための体験づくりのために活動されています。
東京おでかけプロジェクト
https://linktr.ee/tokyoodekakeproject
東京おでかけプロジェクトに参加するには?
東京おでかけプロジェクトのイベントはファンクラブ登録者への優先案内もしくはInstagramの参加募集で案内されています。参加者を募集しているイベントには、申し込みをして参加ができます。イベント開催は定期や予約制ではなく、随時案内になっているので、参加したい人はファンクラブ登録をするかInstagramをフォローしましょう。
本屋へおでかけプロジェクト
今回お邪魔したのは東京おでかけプロジェクト主催の本屋へおでかけプロジェクトです。4組の医療的ケアのあるお子さんとそのご家族が神保町のこどもの本専門店「ブックハウスカフェ」へおでかけしました。
本屋へおでかけプロジェクトのみどころ
今回イベントが開催されたブックハウスカフェのこどもの本の数は、なんと1万冊!本屋さんの雰囲気を楽しむのはもちろん、声のプロによる絵本の読み聞かせや神保町ならでは、のおいしいカレーパンのランチもみんなで楽しめるイベントになっています。
ブックハウスカフェには、こどものための絵本や図鑑が棚いっぱいに並んでいます。みんなでお気に入りの本を探したり、ふと開いた本を手に取ったりして楽しむ事ができる空間です。
家族がおでかけしやすい工夫
はじめての方でもおでかけ体験に参加しやすいような配慮やサポートがされていました。疾患やケアでおでかけするのに抵抗がある、という人も安心して参加できます。
具体的には、以下のような点があり、参加されているご家族も安心してお店に受付してから、帰るまで過ごせていました。
家族がおでかけしやすいポイント
- スタッフのみなさんがタイムスケジュールやミーティングをしてしっかり準備してくれている
- イベント中にはスタッフの方も子どもと一緒に過ごしてくれる
- 小児科医や看護師が一緒に参加してくれている
- 必要な家族には行き帰りや入店・退店のサポートも調整可能(送迎ではなく移動の往復サポート)
- おむつ替えやケアのためのお部屋も用意
- 食事は食べられるものを持ち込みできる
- キッチンバサミなど、お店にあるものであれば貸出し可能
本屋へおでかけプロジェクトの様子をレポート
それでは早速、当日のイベントの様子をレポートしていきます。今回のイベントの時間は朝9:30から、お昼の12:00まで。11:00までは貸切タイムで、終了後もインクルーシブな状態の店内で好きなだけ過ごすことができます。
9:30〜 まずは受付して店内で絵本との出会いを楽しもう
イベント会場は9:30からオープン。受付でスタッフのみなさんがあたたかく迎えてくれます。
この日は、おもちゃコンサルタントの方々もスタッフとしてイベントに駆けつけ、疾患や障害がある子どもも一緒に遊びやすいおもちゃを用意してくれました。
また、お母さんも落ち着いてゆっくり本屋さんを楽しむ事ができます。お子さんは目の届く距離でスタッフさんが遊んでくれており、こちらも楽しそうに過ごされていました。
10:30〜 自己紹介&気に入った本をみんなでおすすめ
フリータイムが終わったら、絵本を読みながら世界観を体験できる「おはなし会」の前に素敵な本の紹介とご家族の紹介タイム。
「こしたんたん」や「ドレスアップ!こくるん」、「まじょだったかもしれないわたし」などの楽しい絵本や「危険生物の図鑑」「鉱物・化石の図鑑」などむずかしそうな図鑑など本屋さんの中で見つけたお気に入りの本を紹介してくれました。
参加した子どもたちは、ほかのお友達やスタッフのみなさんに名前を呼んでもらって嬉しそうでした。
10:40〜 おはなしグループyomitano!による「おはなし会」
10:40になったら、絵本の読み聞かせ「おはなし会」のスタートです。今回読んでくれたのは「にじいろのさかな」と「ねこのはなびや」。有名映画の吹き替えや人気番組のナレーションを普段は担当されている「おはなしグループyomitano!」のみなさんが絵本を読み聞かせしてくれます。
「ざぶーん」という音に一緒に反応したり、みんなで「ざぶーん」と一緒に声をあげたり。
絵本だけでなく、音や動きの演出もあって楽しい空間に。
プロの方の声のトーンやおはなしの上手さで、想像以上の迫力でした。
「ねこのはなびや」ではみんなではちまきを巻いて「わっしょいわっしょい」とみんなで楽しみました。
会場には大きな花火が
ばーん!と大きくあがってみんな大盛り上がり。
みんなで絵本の世界をいっぱい楽しみました。
11:00〜 みんなで楽しいランチタイム
絵本を楽しんだら、お楽しみのランチタイムです。会場は神保町ならではのカレーパンのおいしい匂いにつつまれます。メニューのチョイスは主催者のみなさんの「その街やその場所、その食べ物をそのまま楽しんでほしい」という思いが込められています。
みんなそれぞれの形で、ランチタイムを自由に楽しんでいました。
12:00 終わりの挨拶で終了
終わりの時間になったら、イベントは終了です。終わりの挨拶はありますが、この後もブックハウスカフェや神保町の街並みを楽しむことができます。
今回は参加者家族の方以外に見学に来ていた企業の方や支援者の方もいらっしゃいました。
はじめて参加するイベントに製薬会社の方も
患者さんの実際の姿に寄り添っていきたいと思い、ご家族を知るために見学に来ましたが、ご家族一緒に参加できるイベントはめずらしいですよね。とてもみなさん楽しんでいる様子が伝わってきます。
と一緒に雰囲気を楽しんでいました。
また、参加者の中には、ちゃんとした本屋さんに来たのがはじめて!という方も。
ちゃんとした本屋さんに親子で来たのははじめて!いつもはネットで口コミなどを参考に本を購入しているのですが、はじめての本屋さんはまさに『本とのめぐり逢い』を体験できた時間でした
と教えてくれました。
本屋へおでかけプロジェクトを楽しもう!
いつものお家の楽しさとはまた違う「楽しい!」を感じられるイベント本屋へおでかけプロジェクト。きょうだいやお友達と仲良く過ごす姿もたくさんありました。
おでかけを楽しみたい人はもちろん「はじめてのおでかけは不安」「最近おでかけしにくくなってしまったな」と感じている人でも参加しやすいイベントだと思います。
東京おでかけプロジェクトさんでは、定期的にこの本屋へおでかけプロジェクトやほかのイベントも開催しているそうなので、ぜひ機会があればみなさん参加してみてくださいね。
写真提供:東京おでかけプロジェクト / 撮影 吉澤健太
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